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Hello Rugby Schoolers!
今月のラグビースクールは、日本代表とフィジー代表の一戦を入口にしながら、「なぜ高い技術を持っていても、本来の力を発揮できないのか」「世界の一流選手は何が違うのか」「自分らしく生きるとはどういうことなのか」という本質について語った対話となります。
今回の中心となるキーワードは、「Enjoyment(楽しむこと)」と「Identity(自己の確立)」です。
ラグビーの枠を超えて、教育・人間形成・働き方、そしてAI時代に求められる人間の力へとつながる内容です。
🏉 今回の主な内容
■ 日本代表とフィジー代表を分けたもの
今回のフィジー戦で、日本代表は決して悪いラグビーをしていたわけではありません。
木坂さんは、接点の強さ、ディフェンスの速さ、組織としての完成度など、個々のプレーでは日本代表の方が優れている部分も多かったと分析しています。
しかし、フィジー代表には、それを上回るものがありました。
それは、自分たちらしいラグビーを心から楽しんでいることです。
一方、日本代表からは、勝たなければならないという責任感や使命感が強く感じられました。
日本ラグビー100周年という記念すべき試合であり、ワールドカップを見据えた重要な一戦でもあります。
だからこそ、選手たちが気負ってしまうことも理解できます。
しかし、
「勝たなければならない」という気持ちが強くなるほど、本来の力を発揮できなくなるのではないか。
という問いが生まれます。
技術が高いことと、その技術を自由に使いこなせることは、必ずしも同じではありません。
■ 結果を追い求めることと、プロセスを楽しむこと
エディ・ジョーンズHCが掲げる「超速ラグビー」についても考えています。
速く走ること、速くパスを回すこと、速く判断すること。
それ自体は素晴らしい技術です。
しかし、速く動くことを目的として反復練習するのと、ラグビーが楽しいからもっと速く、もっとダイナミックにプレーしたくなるのとでは、大きな違いがあります。
前者は結果への意識から生まれ、後者は選手自身の喜びから生まれます。
これはAI時代の働き方にも共通します。
AIが正確な答えを短時間で生み出せるようになる中、人間にとって重要なのは、答えを出すことだけではありません。
* 自分で問いを立てる
* 試行錯誤を楽しむ
* 物事の全体像を理解する
* 仲間と新しい可能性を生み出す
人間らしさは、結果だけでなく、そのプロセスに過程に意味や喜びを見いだせることにもあるのではないか。
ラグビーを通して、そんな問いについても語っています。
■ 伊藤龍之介選手に見る、責任感と自由の難しさ
今回のフィジー戦では、若い司令塔である伊藤龍之介選手についても取り上げています。
木坂さんは、伊藤選手が強い責任感から、少し気負いすぎていたように見えたと語っています。
日本代表の10番として試合をコントロールし、チームを勝利に導かなければならない。
その重圧は、若い選手にとって決して小さなものではありません。
日本では、子どもの頃から、
* ミスをしてはいけない
* 仲間に迷惑をかけてはいけない
* 期待に応えなければならない
という価値観の中で育つことが少なくありません。
こうした責任感は大切ですが、強くなりすぎると、自分らしく行動する自由を失ってしまうことがあります。
選手の能力を引き出すためには、技術的な指導だけでなく、安心して挑戦し、失敗から学べる環境も必要なのです。
■ 世界の一流選手が持つ、本当の勤勉さ
今回の対話では、日本人の美徳である「勤勉さ」についても考えています。
エディHCが語った、チェスリン・コルビ選手のエピソードが印象的です。
コルビ選手は、誰よりも早く練習場に来て、誰よりも遅く帰るほど、ラグビーに打ち込んでいたといいます。
しかし、それは義務感からではありません。
もっとボールに触りたい。
もっと走りたい。
もっと上手になりたい。
ラグビーが好きだからこそ、その行動が自然に生まれているのです。
世界の一流選手は、単に努力の量が多いのではありません。
自分の好きなことに対する、当たり前の水準そのものが高いのです。
日本の勤勉さを否定する必要はありません。
しかし、「やらなければならない」という努力だけではなく、「やりたいから、もっとやる」という自主性を育てることが重要なのではないでしょうか。
■ クワッガ・スミス選手に見る、人間性がプレーに表れるということ
今回、特に心を動かされた選手として、クワッガ・スミス選手についても語っています。
クワッガ選手は、決して派手さだけで注目される選手ではありません。
しかし、彼のプレーには、誠実さ、献身性、仲間への思いやりが自然に表れています。
かつてリッチー・マコウ選手について語った、
彼はボールを追いかけているだけではなく、仲間を助けに行っている。
という視点ともつながります。
クワッガ選手もまた、義務として役割を果たしているのではなく、仲間を守りたい、チームのために動きたいという思いが、プレーそのものに表れているように見えるのです。
静岡ブルーレヴズからの移籍を多くのファンが惜しんでいることにも、彼の人間性が表れています。
本当に優れた選手の価値は、技術や数字だけでは測れません。
その人の存在が、仲間やファン、そして競技そのものに何をもたらしているのか。
そこに、人間としての大きな価値があるのです。
■ 「個の確立」が、世界で戦える人間を育てる
今回の対話は、最終的に「Identity(自己の確立)」というテーマへとつながります。
* 自分は何者なのか
* なぜラグビーが好きなのか
* 何のために続けているのか
* 自分の強みを、どのように生かしたいのか
こうした問いに、自分自身の言葉で答えられることが重要です。
木坂さんは、自分がラグビーをする理由が、自分自身のアイデンティティと深くつながっている選手ほど、プレッシャーの中でも自分らしさを発揮できるのではないかと語っています。
これは、教育にも共通します。
子どもの頃から、自分の好きなことを見つけ、自分で考え、試行錯誤する経験を積み重ねる。
その過程で、自分は何が好きで、どのようなときに力を発揮できるのかを理解していきます。
そして、一人ひとりが自分らしさを持ち寄ることで、初めてチームとしての個性が生まれます。
個が確立しているからこそ、強いチームが生まれる。
これはラグビーだけでなく、教育や仕事、人生そのものにもつながる大切な視点です。
■ 2019年の日本代表から、何を学ぶべきなのか
2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、日本代表が世界中の人々を感動させました。
アイルランド戦、スコットランド戦。
あのチームには、技術だけでなく、仲間への信頼、覚悟、喜び、そして一人ひとりの人間性がありました。
しかし、最初から完成されたチームだったわけではありません。
大会が始まってからも、試合を重ねるごとに大きく成長していったのです。
木坂さんは、2019年のチームがどのようにしてあの状態に到達したのかを、改めて分析する必要があると語っています。
* なぜプレーを楽しめていたのか
* どのような信頼関係があったのか
* 何がチーム全体を変えたのか
そして、その経験を次の世代へどう伝えていくのか。
現在の日本代表は、かつて弱点だったフォワードが大きな強みとなり、技術的にも高いレベルに到達しつつあります。
だからこそ、次に必要なのは、一人ひとりが自分の原点を思い出し、ラグビーを心から楽しめるチームをつくることではないでしょうか。
2019年のように、世界中の人々の心を動かすラグビーが再び生まれる可能性は、十分にあるのです。
🌱 最後に
今回のビデオの本質は、とてもシンプルです。
世界の一流になるためには、まず自分自身を深く理解すること。
自分は何者なのか。
何が好きなのか。
何をしているときに、心から楽しいと感じるのか。
そして、自分の力を何のために使いたいのか。
技術や努力はもちろん大切です。
しかし、自分自身の意思や喜びとつながっていなければ、本来の力を十分に発揮することはできません。
Rugby Schoolは、ラグビーの知識や技術だけを学ぶ場所ではありません。
自分を理解し、自分らしさを育て、世界のどこにいても自分で考え、仲間とともに成長できる人間を目指す場所です。
皆さんもぜひ、子どもの頃に夢中になったことや、心からワクワクした瞬間を振り返ってみてください。
その頃の自分と今の自分をつなぐところに、これからの人生をより豊かに生きるヒントがあるかもしれません。
なお、『Spirit of Rugby』第2弾は10月31日に発送予定です。こちらもぜひ楽しみにしていてください。
いつも本当にありがとうございます!
love always,
Ruriko
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