ラグビーから見える「物差し」と自己の確立

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メンター専用となります!

Hello Rugby Schoolers!

8月のラグビースクールは、エディ・ジョーンズHCの日本代表セレクションを入口にしながら、「人は何を基準に他者を評価するのか」「世界で力を発揮できる人は、どのように育つのか」という本質について語った対話となります。

ラグビーの枠を超えて、教育・コーチング・自己理解・リーダーシップ、そして日本社会がこれから育てるべき人間像へとつながる内容です。

🏉 今回の主な内容

エディ・ジョーンズのセレクション

なぜエディHCは、経験豊富なベテランよりも、若い選手を積極的に日本代表へ選んでいるのでしょうか。

一般的には、

* 今、誰がいちばん上手いか

* 次の試合で誰を起用すれば勝てるか

* なぜ実績のある選手を選ばないのか

という「現在の実力と目の前の勝敗」を基準に、セレクションを見てしまいがちです。

しかし、エディHCが見ているのは、年齢や現在の完成度だけではないのではないか。

* 海外でも物怖じせず力を発揮できるか

* 自分で考え、判断し、修正できるか

* これからどこまで成長できるか

* チームの文化にどのような影響を与えるか

* ワールドカップで世界と戦えるか

エディHCは、「今いちばん上手い選手」ではなく、未来の日本代表をつくる人間を選んでいるのではないか、という視点から考えています。

人は自分の「物差し」で世界を見る

今回の中心となるキーワードは、「物差し」です。

人は、自分が持っている物差しでしか、物事を見ることができません。

目の前の勝敗という物差しを持つ人と、4年後、8年後の成長という物差しを持つ人では、同じセレクションを見ても評価が変わります。

木坂さんは、

> 金槌しか持っていない人には、すべてが釘に見える。

という言葉も紹介しています。

新しい物差しを持つことは、知識を増やすだけではありません。

これまで見えなかったものが見えるようになり、一つの見方に感情的に支配されず、別の可能性を考えられるようになることです。

伊藤龍之介選手に見る「自己の確立」

大学生ながら日本代表でプレーする伊藤龍之介選手は、今回の重要な象徴として取り上げています。

伊藤選手には、

* 世界的な選手を前にしても物怖じしない

* 自分の強みと弱みを理解している

* 相手との力関係を冷静に分析できる

* チームが求めていることを理解できる

* 失敗から自分で学び、改善できる

という特徴があります。

エディHCが伊藤選手を「典型的にコーチングを必要としない選手」と表現したという話も紹介しました。

これは、誰の助けも必要ないという意味ではありません。

自分の現在地を理解し、自分で考え、経験から学びながら、成長のサイクルを回すことができるということです。

つまり、

“指示されたことを上手にできる力”ではなく、

“自分で考え、成長し続けられる力”が問われています。

失敗を成長へ変えるコーチング

フランス戦でハイボールへの対応に苦しんだ石田吉平選手に、エディHCが「いい勉強になったな」と声をかけたエピソードも扱っています。

一度の失敗によって選手を切り捨てるのではなく、

* 今回の経験から何を学んだのか

* 次にどう修正するのか

* 失敗を成長へ変えられるか

を見る姿勢です。

コーチの役割は、失敗を許さないことではありません。

その人の現在地を見極め、強みを生かしながら、本人が持つ可能性を開花させられる環境をつくることです。

リーチ・マイケル選手がもたらすもの

リーチ・マイケル選手が今も日本代表に必要とされる理由は、年齢や技術だけでは説明できません。

かつてエディHCが代表選手たちにキャプテン候補を尋ねた際、多くの選手がリーチ選手を選び、その理由を、

> 「彼は戦士だから。彼にならついていける」

と語ったというエピソードも紹介しています。

リーチ選手の準備、覚悟、姿勢は、若い選手たちにとって精神的・文化的な基準となります。

セレクションでは、個人の技術だけでなく、

> その人の存在が、チーム全体に何をもたらすか

を見ることも大切なのです。

数字に表れない「人間全体」を見る

選手を評価するとき、私たちはミスやプレーの結果など、目に見える部分だけを見てしまいがちです。

しかし、本当の価値は、それだけでは判断できません。

* チームの空気にどのような影響を与えているか

* 仲間をどのように支えているか

* どのような覚悟で代表に参加しているか

* その人の存在が周囲に何を生み出しているか

技術や数字だけではなく、一人の人間を全体として理解することの大切さについても語っています。

厳しいセレクションとコーチの人格

『Spirit of Rugby』創刊号で藤島大さんが語ったセレクション論ともつながります。

相手にとって2年生の選手の方が脅威になるなら、4年生ではなく2年生を選ばなければならない。

それが競技におけるセレクションの厳しさです。

しかし、その判断を選手に受け止めてもらうためには、コーチが普段から一人ひとりを深く理解し、誠実に接し、信頼関係を築いていなければなりません。

つまり、

厳しい決断ができることと、人間的に冷たいことは同じではありません。

本当に厳しい判断をする人ほど、深い愛情と人格が求められます。

日本に必要な「長期戦」の視点

日本では、次の試合、次の受験、目の前の評価など、短期的な結果を重視しがちです。

しかし、世界で戦える選手も、世界で自分らしく生きられる人間も、短期間では育ちません。

* 自分は何者なのか

* 何を大切にしているのか

* どのような強みと弱みがあるのか

* どんなことに情熱を感じるのか

* 自分の力を、どのように社会へ生かしたいのか

こうした問いと向き合い続ける、長期的な自己形成が必要です。

エディHCの代表づくりも、目の前の一勝だけではなく、2027年、そして2031年までを見据えた文化づくりとして捉えています。

語学力だけでは世界で通用しない

AIによる翻訳がどれほど進歩しても、世界で力を発揮するために必要なものが、すべて解決されるわけではありません。

必要なのは、

* 異なる文化の中で状況を理解する力

* 自分で考え、動く力

* 予想外の出来事に対応する力

* 圧倒されても自分を失わない力

* 自分の意見を持ちながら他者と協働する力

です。

英語を話せることと、世界の中で「自分」として存在できることは同じではありません。

言語の背後にある文化や価値観に触れ、世界を見る物差しそのものを増やしていく必要があります。

🌱 最後に

このビデオの本質は、とてもシンプルです。

世界の一流になる前に、まず「自分の中の一流」を目指すこと。

自分は何を大切にしているのか。

何が好きなのか。

どのような強みと弱みを持っているのか。

そして、自分の力を何のために使いたいのか。

自分を理解しなければ、自分の人生を生きることはできません。

Rugby Schoolは、ラグビーの知識や技術だけを学ぶ場所ではありません。

自分を理解し、自分の物差しを育て、世界のどこにいても自分で考え、仲間とともに成長できる人間を目指す場所です。

いつも本当にありがとうございます!

love always,

Ruriko

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