健康體とはどういう からだ を言うのでしょう

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同僚がとても寒がりで

彼女の部屋には暑くてとてもいられない

だけど

健康なんです

病缺なんかしたことない

不調を訴えてるのを見たことが無い

という話しを伺いました

皆さんはどう思われるでしょうか?

これの大きな間違いは

健康なら寒がりなワケが無いってことです

私たち哺乳動物は恒溫動物とも言われ

體溫が气溫に左右されないよう

サーモスタットが付いています

夏は熱を逃がしやすいよう

胸が開き

肩胛骨が寄り

骨盤が開きます

冬は熱を逃がさないよう

胸が閉じ

肩胛骨が開き

骨盤が締まります

それに加えて

内臟が熱を産み出したり

汗による气化熱で表面溫度を下げたりしながら

體溫をある一定に保つ働きがあります

これは自律神經という

意識とは別系統の自動な働きですね

體毛も脂肪も少ない人間は

衣服で調節もしますが

東北などで雪道を歩くには

裸足の方が冷たくならないだとか

藍染めの職人さんたちが川で藍を洗う時も

雪融け水のような軆を切るような冷たさの川で

仕事を行い

それが故に彼者たちに冷え性が居ない

なんてことがあるように

この體溫調節機能はかなり高性能です

まあ

今より2度も暑かった縄文時代や

作物も出來ず飢饉になって

軆賣りや

餓死者を弔いきれなくなり

屍体を放置したことによる衞生の惡化からの疫病の蔓延などが起きるような寒い時代を

私たちの祖先は生き延びてきているのですから

今くらいの溫度變化に對應しきれないワケが無いと考えるべきでしょう

その中で寒がりでいるということは

それだけで異常だと捉えて良いかと思います

健康というのは何かっていう話になります

症状を出さないことが健康でしょうか?

川の水が常に流れ行き流れ込み

變わり續けることで川を維持しているのと同樣に

私たちのからだも刻一刻と變化し續けています

私たちのからだは凡る部分が死と再生を繰り返すことで

エントロピーに抗い保たれています

分子とかそういうレベルになると

どんな個体もスカスカで

振動の澱みが物質に見えているだけ

と考えられるそうなので

通り抜けたり融合したり出來てもおかしくないらしいですので

それをさせない理由が何処にあるかが解れば

世界は一變するでしょうね

閑話休題

摂取したものはアミノ酸などにまで分解され

自ら分泌したアミノ酸と同化させることで拒否反應を囘避させ

からだ中に散り老化した部分と入れ替わります

老化した部分は肝臓などへ運ばれ再び分解され再利用されます

摂取したものや入れ替わったものなどの一部がエネルギーになり

熱などに變換され消費されます

消化吸収も運動で

ここでもかなりなエネルギーが消費されます

そうした基礎代謝や運動などで消費される分と

あとは垢や雲脂などといった表面から剥がれ落ちていく部分が

減っていく分ですね

余剩は余剩として蓄積されますので

排泄物として排出されるものは

その殆どが水分や脂分で

あとは古くなった腸壁の垢や腸内細菌の屍骸などで

食べ物の滓は1割にも滿たず

それも食物繊維と炭水化物の殻など消化しきれないものです

私たちのからだは斯樣に刻一刻と變わり續けているのですから

一定の状態を保つことの方が難しいと言っても良いでしょう

一方で症状とは何か?と考えると

摂取したけれどからだに害になると判斷されたものを

速やかに排泄することだったり

必要を上回る摂取により

本來ならば排泄する必要の無いものまで

排泄に廻そうかと判斷されたものだったり

同樣に余剩が滯りを引き起こすことに依る

循環の異常や歪みなどが主となります

血糖値を下げるのはインスリンのみで

血糖値を上げるホルモンとして

グルカゴン

アドレナリン

ノルアドレナリン

ドーパミン

成長ホルモン

コルチゾール

甲状腺ホルモン

アルドステロン

などが解っています

ということは

血糖値は低くあるのが通常だということですね

空腹というのは血糖値が下がっている状態を言い

食べる以外でも血糖値を上げることは可能で

本來

空腹を感じてから餌を採りに行くのが動物の行動の基本なハズですので

空腹は動くサインだと言えます

そして

からだを動かすことでアドレナリンやドーパミンが分泌されれば

血糖値は上がりますから

空腹感も消失します

つまり

空腹を感じてすぐに食べるから過剩に摂取してしまうのであって

空腹時に行動すれば本當に必要な分だけの摂取に留めることが出來る

のです


また
消化吸収というのはそれだけでもエネルギーを消費する行動ですから

食べて行動を行えば消化吸収に廻されているエネルギーの分

効率は惡くなります

つまり

からだは"殻だ""空だ"であって

このとき循環が良く活潑であることで體溫は高く維持されます


自らが溫かければその分气溫の上昇にも對應が出來るのは諒解いただけるかと思います


體溫を上げることが出來ないからだの状況であれば

體溫を低い値で維持する爲に汗をかきます

暑がりだとか

食べたらすぐに汗が出る方などは此處に属します

そこで上記の方を今一度視てみますと

他が暑いと感じる气溫でないと維持出來ないくらい

熱を産み出す力を失っていると考えられます

芯から冷え切っている状態

體溫が低いと言うことは

循環にしろ内臟機能にしろ不活發だと言えます

必ずしも關連しているとは言い切れないとは言え

體溫と免疫には相關している部分が大きいですので

この方は

健康で免疫力が強く

症状を出すまでも無く惡いものを排除出來ているのではなく

症状を出すことも出來無いくらいに

免疫が働けなくなっていると考えるのが妥當だと思います

熱を産み出せないくらいに活動が惡い場合

普通の行動さえもが大きな負担となりかねず

その場合

甲状腺の異状となりやすかったり

白血球の力が弱まっていることで

質より量と白血球を增やすのが白血病で

これも負担を越えた行動によって引き起こされるものです

そこまで行かなくても

自律神經系の機能が落ちた時に

白血球の働きが落ちた時に

代わりに働いてくれるのが

獨立して動ける癌細胞で

癌細胞が老廢物などの囘収を行い集めたのが

癌です

だから癌は熱に弱いと言われ

風邪を引いたら治るなどと言われるのです

自律神經は脊柱管を通り

各脊椎からほぼ同じ高さの内臟へ伸びていることで

内臟は勝手に働いてくれます

卵と鶏は同時に生まれたとしか考えようが無く

自律神經の働きが惡くなることで

内臟の働きが惡くなるとも言えるし

内臟が熱を産み出せなくなることで

自律神經の働きが惡くなるとも言えます

いずれにせよ

熱は活動であり生の象徴で

冷えは活動しない死への途ということは確か

ただ

どの程度の活動を良しとするかは各々の考え方で違って當然ですので

この方に對して體溫を上げるべきと進言する必要は

本人が今の状態をどう考えているかに依ります

今のままで不都合を感じていないのに

余計なお世話を焼く必要はありませんからね

寒さを堪えることと

将來樣々な病气のリスクを持っていることと

症状が賑やかなからだで在ることとの

どちらがマシなのか

まあ

場合に依ってはお傳い出來ることもあろうかと思います

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