「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」

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「吁、宮さんかうして二人が一處に居るのも今夜ぎりだ。
お前が僕の介抱をしてくれるのも今夜ぎり、僕がお前に物を言ふのも今夜ぎりだよ。
一月の十七日、宮さん、善く覺えてお置き。
來年の今月今夜は、貫一は何處でこの月を見るのだか! 
再來年の今月今夜……十年後の今月今夜……一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、死んでも僕は忘れんよ! 
可いか、宮さん、一月の十七日だ。
來年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇つたらば、宮さん、貫一は何處かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いてゐると思つてくれ」

金色夜叉』 尾崎紅葉


今人气の熱海にある銅像は有名ですが

實際に『金色夜叉』を讀んだことがある方は

今はそういらっしゃらないでしょう



この臺詞にちなんで

1月17日は"尾崎紅葉祭"になっています



そして

1月17日と言えば

忘れられない阪神淡路大震災の遭った日です

先日

能登半島地震が起こり

半島という特性

道路網の脆弱性から

救助支援がままならない状況だと言います

私も些少ながら被災地の方々へ一助になればと

送金させていただきました

この國は

縄文という古い時代から

四季があり

自然に恵まれ

爭いなく生きていける

地球上でも希有な地域です

自然が豐かだということは

それだけ樣々な表情を見せるということでもあり

自然災害も絶えません

大地と風と水は惠みを與えてくれるものであると同時に

奪うものでもあります

縄文人が爭わなかったというのは

それどころでは無かった

という方が正しいのかもしれませんね

人と爭ってる暇は無いと

表情豐かな自然と向き合うだけで精一杯

ということだったのかもしれません

大きな被害を蒙るのは人間だけです

それは

自然に無いものを創り出したり

所有するからに他なりません

日本は災害大國で

その救助復興に自衞隊は缺かせません

しかし

災害時に火事場泥棒的に外國が攻めてきたら

ひとたまりもありません

日本はいまだ國連内では連合國側に對する

"敵國"です

どこかが攻めてきたとして

そのどこかを咎めることは誰にも出來ない

いつでも襲われる脅威の中にある状態です

まがりなりにも米軍がその抑止力として

戰後存在してきましたが

今米軍の力は失われていますから

脅威はさらに高まっていると思って良く

沖縄から米軍基地が撤退した瞬間に

沖縄は日本では無くなる可能性が高いと考えられます

本來はそれでは良くないのは考えるまでもありませんから

自分らでしっかり考え對處しなければならない

日本に置いて"國防"はそういった外國とのイザコザのみならず

災害に對することも十分に考える必要があるのですから

今の自衞隊のままではとても充分とは言えません

まして

原發はこちらが核弾頭を準備しているようなものですから

狙われればイチコロ

こちらが

「核爆弾をいつでも作れるぞ」というハッタリにもなると同時に

いつ狙われて大きな被害を生みかねない諸刃の劍です

なるほど

發電効率としては夢の技術ではあるでしょうが

その實

原料としては化石燃料の方が壓倒的に豐富で

心許ない上に廢棄物の處理法が確立していないのですから

單に目先の効率だけを考えて原發を推進するにはあまりにもリスクの方が大きい樣に思えます

フクシマもそうですが今回の志賀原發も

本來最も情報をクリアにしないといけないハズなのに

どうしても隱蔽する气質があります

天災の多い國で被害を大きくするのは

ひとえに私たちの仕業でしかありません

被害に遭われた方々の經驗を無駄にしないよう

生きていかないといけませんね

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