魔法のことば「ありがとう」は他力言葉

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哲学者の井筒俊彦は世界を「ドロドロのスープ」と表現しました。赤ちゃんには境界線のない混沌とした世界が、言葉を覚える事で初めて「ママ」や「哺乳瓶」として切り離され、認識可能な現実として出現します。事象が先にあるのではなく、私達が持つ「言葉」というメスが世界をどう切り取るかを決めている。自分が使う言葉が変われば、同じスープ(世界)の中から抽出される現実の形も物理的に変わらざるを得ない構造。「言葉」は感情を伝える道具ではなく、脳への「検索ワード」です。
Googleで「最悪なニュース」と検索すれば、世界がどれほど素晴らしくても画面には最悪な情報しか並びません。同様に「私には無理だ」という言葉を使えば、脳は世界の中から「無理である証拠」だけを自動で検出しそれを現実として見せます。ポジティブな感情は不要。検索ワード「出来る」を入れ替えるだけで、脳が見せる景色(現実)は強制的に書き換わります。脳のフィルターを広げるのに有効な言葉が、「ありがとう」と「これでいい」です。「ありがとう」と口にすると、脳は強制的にその理由(感謝ポイント)を探し始め、世界の認識範囲を広げます。また、失敗や不安に対して「これでいい」と言うことで、脳は、防御モードを解除し、新しい発想が生まれる探索モードへと移行します。これらは嘘の自己暗示(アファメーション)ではなく、脳という装置を「どう機能させるか」を指定するコマンドとして機能します。これが脳を拡張する「魔法の言葉」「ありがとう」の科学的な動作原理です。
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