私たちは社会の中で生きる為に「思考」という仮面を被って生きています。あなたは普段「自分が何者か」を考えているつもりで実は、思考が作り上げた「偽りの自分」（自我）を生きています。思考（分別）とは本来「分ける機能（道具）」に過ぎませんが、あなたはその道具（思考）を自分自身だと勘違いし「こうあるべき」「こう見られたい」という外側の価値観で塗り固められた「自我の檻」の中に閉じ込められています。この檻の中（コンフォートゾーン）にいる限り、どれだけ外側の世界で成功や地位を求めても、心の奥底にある空洞が満たされる事はありません。自分が見たい世界しか見ていない檻の中にいるあなたは、世界をありのままに見ていると信じていますが、それは錯覚です。私たちは「RAS（網様体賦活系）」というフィルターを通し、自分にとって重要だと思うものだけを選別して見ています。これが「スコトーマ（認知の盲点）」です。例えば、「自分はできない」と信じている人には、「できない証拠」ばかりが見え、不足感を持っている人には、さらなる欠乏が見えます。あなたの眼前の「現実」は、客観的な事実ではなく、あなたの内側の信念が投影された、「ホログラム」（仮想現実）です。