幻想から目覚める。(仮想現実に気付く為に)

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私たちは、常に「何かを手に入れよう」「何かに成ろう」と考えます。

出発点は「ない」「足りない」という処から始まります。常に欠乏感や不足感を抱いています。なぜか?

それは、「思考」が「いまここ」に居ないで「過去」や「未来」を彷徨っているからです。「過去」に行けば、足りなかったモノや出来なかった事などを後悔し、「未来」に行けば、それらが手に出来るかどうか不安や心配や恐れが起こります。

あなたは「過去→現在→未来」という時間の流れが在ると信じ込んでいる為、在りもしない「過去」や「未来」が「存在する」と思い込んでいます。「過去」は、消え去っていて「記憶データ」でしかなく、「未来」は、想像でしかありません。真実は、「今」しか在りません。

「今」・「今」・「今」・・・刹那の連続です。

「時間」とは、脳が捏造した「記憶の連続性」です。

これを理解する為には、「自分=肉体」という「錯覚」から抜け出す必要があります。自分は一人の肉体を持った人間であるという「錯覚」から抜け出す必要があります。そうしないと、この3次元世界という「仮想現実」と「肉体」が主体であり、「自我」という「偽物の自分」が、全てであると思い込んでしまいます。

その為、自分はこの世界から制限を受けて常に何かに欠乏し、不足しているという「思考」が起こります。3次元世界や「自我」や「欠乏し不足している」という「思い込み」は、架空の「幻想」であるという事に「気付く」必要があります。

幻想の中に入っていると、それが幻想だという事が分かりません。

幻想から抜け出した時、初めて幻想だと分かります。

偽りの自分(自我)が「本当の自分」であるという「錯覚」が、仮想現実(フィクション)から抜け出す事を邪魔します。「本当の自分」に出会う為には、「幻想」から目覚める必要があります。

(続く)

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