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今回は糖質と炭水化物の違いについて解説していきます。
なんとなく同じような物だと思ってないでしょうか?
でも、実はかなり違います。
僕はこういう細かい部分が気になってしまうタイプなんですが、もしかしたら少数派かもしれません(笑)
しかし、食品表示を見るときに必要な知識なので、知っておいて損はないと思います。
炭水化物・糖質・糖類の関係
炭水化物と糖質の関係はこの図のようになっています。
(前衛アートではありません(笑))
で、もう少し詳しく説明すると、
炭水化物=糖質+食物繊維
糖質=糖類+多糖類
糖類=単糖類+二糖類
ということになります。
つまり、炭水化物といった時は、糖質と食物繊維の両方が含まれています。
これは勘違いしている人が多い部分なので、気をつけましょう。
テストに出ます。テストの実施予定はありませんが(笑)
例えば、食品表示で炭水化物20gと書いてある場合、 糖質と食物繊維が合わせて20g含まれているという意味になります。
食品に含まれる糖質の量を知りたい場合は表示されている炭水化物の量から、食物繊維の量を引けばOKです。
炭水化物ー食物繊維=糖質
ってことですね。
(まぁ、含まれる食物繊維の量は書いてないことも多いんですが・・・)
糖質は過剰摂取すると体によくないですが、食物繊維に関しては基本的にどれだけ摂取しても大丈夫です。
むしろたっぷり摂って下さい。
ちなみに、最近、発泡酒で”糖類”ゼロという表示をしているものがありますが、”糖質”ゼロではないので注意してください。
つまり、糖類ゼロであっても、糖質は入っている、
糖質-糖類=多糖類
ということで、多糖類が含まれている可能性があるということです。
というか、多糖類が含まれているから糖質ゼロという表示ができず、しかたなく糖類ゼロという表示をしているのだと思われます。
世の中にはこういう引掛け問題みたいな食品表示がよくあるので、ダマされないようにして下さい(;´∀`)
ちなみに、アルコール(エタノール)は代謝されても脂肪にしかならないので、糖質ゼロでも飲めば太ります。
デンプンはグルコースの塊
上で、単糖や二糖、多糖という言葉が出てきたので、 あともう少し糖について解説しておきましょう。
単糖類
これ以上分解できない糖です。
グルコースやフルクトースなど、20種類くらいあります。
この単糖の組み合わせで二糖や多糖ができます。
ちなみに血糖値と言った時は、血中のグルコースの濃度を指します。
二糖類
読んで字のごとく、単糖が2つ結合したものです。
組み合わせによっていろんなやつがあります。
グルコースとフルクトースがくっつくと、スクロース(ショ糖)になりますが、これが砂糖の主成分です。
多糖類
単糖が大量に結合したものが、多糖です。
ちなみにグルコースがたくさん結合したものが、デンプンです。
単糖、二糖、多糖の関係を図にするとこんな感じですね。
人間はデンプンを食べるとこれを酵素でバラバラに分解してグルコースにして吸収します。
デンプンというのは上に書いたようにグルコースの塊です。
だからデンプンは最も急激に血糖値を上げるんですね。
甘いけど血糖値を上げない糖たち
糖類に分類されているものの、であっても健康を害さないものもあります。
いわゆる希少糖と呼ばれるものです。
キシリトール・エリスリトールなどがそうですね。
こういった希少糖は、人間が消化できない糖です。
なので、口に入れてもエネルギーに変えることができない。
でも、甘みはあるので砂糖の代替として使われるようになってきた、ってことですね。
あと、ラフィノースのようにヒトは消化できないけど、腸内細菌(ビフィズス菌)のエサになる糖もあります。
僕もエリスリトール(ラカント等)はよく使っています。
ちなみに、果物などに含まれるフルクトースなどは血糖値は上げないのですが、グルコース以上に脂肪がつきやすく、心臓病のリスクを高めるという報告もあるので、果物も食べ過ぎには気をつけましょう。
余談ですが、エリスリトールは羅漢果という漢方で風邪薬として使われる果実に多く含まれています。