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Q. DMAEについての疑問
キンケアのDMAEという成分について質問というか疑問があります。
たるみに効果があると知人からDMAEという成分が入ったフェイスパックをもらいました。
使用したところ、確かに効果あるかもとおもい、定期的に使用してみたいなと思って調べたところ、
DMAEは危険
線維芽細胞が死滅する
コラーゲンを破壊する
細胞死が起きる
細胞が空洞化する
使った時はいいけど長い目で見ると肌に悪影響。老化にいいどころか逆に老化を進める
海外でも危険性があると言われている
というようなことが書かれていて、恐ろしくなりました。
でもそんな危険なものをスキンケアに入れるか?それを販売できるのか?
塗るだけでそんなことが起こるのか?
サプリとして体内に入れるものとしても販売されているものなのにそんなに危険なのか?とも思うし
近年リフトアップ系のスキンケアにDMAEを使う会社も増えていると書かれているものもあり、
結局どうなんだろう…と疑問に思いました。
あまり使わない方がよかったり、定期的に長期間使用するのは控えた方がいい成分なのでしょうか?
A. 現時点でデータが少なくなんとも言えない
DMAEはジメチルアミノエタノール (dimethylaminoethanol)の略称で、体内ではアセチルコリン前駆体として存在し、魚などの食品にも含まれている物質です。構造式は僕しか興味ないかもしれませんが、この図の様になっています。
これがなぜたるみの改善につながると言われるのかというと、DMAEは体内でアセチルコリンという物質に変換されます。
アセチルコリンは神経伝達物質で、筋肉に対して収縮の命令を出します。
たるみの改善につながるメカニズムとしては
DMAEが供給されることで、アセチルコリンが増加し、筋収縮が起こりやすくなるため、自動的に筋トレと同じ効果が得られるので、表情筋トレーニングと同じような効果が得られる
ということだと思います。
経皮吸収されるのか?
DMAEは分子量が小さいので皮膚バリアを透過して細胞まで到達するとは思います。
詳細なデータを見つけることができなかったので推測ですが、通過はできるけど、ただ塗るだけでは十分に吸収はされないのではないかと思います。
十分に吸収させようとするとリポソーム化などの加工が必要になるはずです。
普通に表情筋トレーニングをやった方が良いのでは?
DMAEについては使われるようになってからの期間が短いのでデータがあまりありません。
理論上の効果としては表情筋トレーニングを楽してできるという程度のものなので、あえてリスクが不明な成分を使う必要なないのではないかと思います。
個人的には普通に表情筋トレーニングをやった方がいいのではないかと思います。
線維芽細胞が死滅する、コラーゲンを破壊するというのは理論的には起こりそうもありません。
サプリで飲んで大丈夫なの?
アセチルコリンは本来、体内で合成して神経伝達物質として使われるものです。
また、その前駆体のDMAEも体内で合成されます。
ドーピング薬
筋肉増強剤としてドーピングに使われるのがアナボリックステロイドと呼ばれる物質です。
これは使い続けると、自分でステロイドを作れなくなってしまい、一生ステロイドを外部から投与し続けないと生きていけない体になります。
本来自分で作っていたステロイドを外部からまさにドーピングして補充しているわけなので、体はステロイドを合成をサボり続けることになり、次第にその機能が失われます。
データが少ないのでなんとも言えないですが、DMAEでも似たようなことが起こる可能性はあると思います。
アセチルコリンの作用が減少して起こる認知症の治療などには理論上効果がありそうですが、サプリとして飲んでいいほど安全なのかは気になるところです。
生物学研究には時間がかかる
タウリンと寿命の関係のように物質の人体への影響の調査には10年程度は時間がかかります。
別の方法で同じような効果が得られるのであれば、あえて新しい方法を試す必要はないと個人的には思います。
といいながら、自分は前例のない人体実験をやってますが(笑)