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密教の教えに、「人間は、二度生まれる」という考えがあります。
①一度目は、 赤ん坊が母親の胎内から生まれる時。もう一度目は、②自我・我執から解放され、「本当の自分」(真我)に出会い、人生の目的をしっかりと掴んだ時、即ち「覚醒」です。
眼前の景色は、劇的に変わります。
それは、「自我」という「虚像」を「自分」だと信じて疑わなかったのですから当然です。
例えて言うなら、高層ビルの1階からの景色と、視座(抽象度)の高い高層階からの景色の差です。
蝶に例えると、幼虫・蛹の視野と、空中を自由に舞い飛ぶ蝶の視界②の差です。
あなたは、芋虫の視界③(自我の檻の中)であなたの一生を終えることができます。
一方、あなたは、空中を舞う蝶の視界②を得る事もできます。
幻を幻と認識すれば、幻から解放されます。
この「幻」の仕組みに、気が付けばいいだけです。ただそれだけです。
今は、過去のいまの産物です。未来は、「いまここ」の産物です。「現実は想い(内側)の万華鏡」です。