#6 式と値 2

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【事務作業の力持ちVBAを学ぼう】#6 式と値 2

 EXCEL VBAについては高橋 宣成著「パーフェクト Excel VBA」で学んでいます。

 前回はExcelで作成したメールアドレス入りの名簿を元に、ボタンを押すとOutlookを呼び出してメールを送信するVBAのコードを作成しました。実例を元に本書に当てはめて理解していこうという趣旨です。

 (この後書き進めて気付いたのですが、サンプルのコードにIf文とかの評価式を入れてなかったのでブール値の例がないことに気づきました。。。)

 今回は2章の2-1 式とその構成要素を学んでいきます。

2−1−1 式とは何か

 式とは、数値、ブール値、日付、文字列、オブジェクトなどの値を生成するリテラル、演算子、変数、定数、関数、キーワードなどによる組み合わせのことを言います。式は計算された結果、いずれかの値に確定します。式の値が確定することを、「式を評価する」ともいいます。


2−1−2 リテラル

 「2」という数値や、「True」というブール値、「様」などの文字列を直接コードに記述した定数のことをいいます。

2−1−3 変数

 変数は数値、文字列などの値を格納することができる名前付きの保存場所です。

 サンプルのコードにある、iCnt = Range("H2").Value + 1のiCntは変数で、セルH2の値に1を足した値が格納される変数です。

2−1−4 定数

 変数は格納されている値の変更が可能ですが、定数は一度格納した値の変更ができません。コードに数字とかの値を直接書いてしまうと何を意味する数字か分からなくなるときにわかりやすい名称の定数にしてそこに数字を格納したりします。

2−1−5 関数

 ある数や文字列が入力された時、決められた処理を行い、その結果を出力するものを関数と呼びます。VBAの関数は単体(引数を渡さず)で呼び出すことができ、戻り値を返すものをいいます。

2-1-6 オブジェクトのメンバー

 エクセルではWorkbook、Worksheet、Rangeを始め多数のオブジェクトが用意されています。オブジェクトを操作するためには、そのオブジェクトが持つメソッドまたはプロパティといったメンバーを使用します。オブジェクトのメンバーはオブジェクトに対してドット記号に続けて記述することで呼び出せます。

 object.member

 サンプルコードで言えば、Range("A2").ValueはRangeオブジェクトの値(セルA2の値)を呼び出します。

 

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