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アルコールについての質問があったので、アルコールにまつわるお勉強のコンテンツです。
ちょうど先日、アルコールが出てくる問題を間違えたのもあって。
問題は
「アルコール発酵で生成する物質は何か?」
だったのですが、僕は
「二酸化炭素、アルコール」
と答えてしまいました。
実はこれ間違いです。
アルコール≠お酒
アルコールというと”お酒”というイメージの方がほとんどかと思いますが、お酒に入っているのは「エタノール」という物質です。
アルコールというのはヒドロキシル基(‐OH)を持つ有機化合物全般を指す化学用語です。
これが「エタノール」というアルコール
これは「メタノール」というアルコール
試験的にはアルコールと答えると無数に化合物があるので、間違いなわけです。
ヒトが飲んで酔っ払うのはエタノールなので、アルコール発酵で生成する物質は「二酸化炭素、エタノール」が正解です。
上清液との相性
上清液との相性が合わないのは基本的に上の
- エタノール
- メタノール
の2つだけです。
他に脂質膜を通過してしまうものには、最近痩せると話題の「酪酸」がありますが、これは人の尊厳を否定するような強烈な臭いがするので、化粧品に入っていることはまずないです。
コイツらは分子量が小さく、ナノOCT加工の脂質膜を通過してしまうため、上清液に含まれる生体分子を破壊してしまいます。
メタノールは日本では規制されてるので入っている化粧品はないと思いますが、海外製のものにはたまに入ってることがあるので、気をつけてください。
ちなみにエタノールが代謝されてできるアセトアルデヒドには毒性があるので神経系が障害されます。
それで酔うと思考がぼんやりしたり、足元がふらついたりするわけです。
アルデヒドと名前の付く物質はたいてい毒性があります。
上に出てきたメタノールは代謝されるとホルムアルデヒドという物質に変化して、これはアセトアルデヒドよりはるかに毒性が強いので、昔は飲んで失明してしまう人が多かったそうです。
余談:糖質はアルデヒド
普段、我々が口にしている糖質もアルデヒドで、毒性があります。
毒であると同時に体に必要な栄養でもあるので、摂らないわけにはいかないので難儀なのですが、毒であることは間違いないので、可能な限り量は減らした方が健康には良いです。
高級アルコール
高級アルコールと聞くと「高いお酒」を想像する方が多いと思いますが、これは”炭素数が多い”という意味の化学用語で以下のようなアルコールのことです。
こういう分子量の大きなアルコールは脂質膜を透過しないので、上清液と併用しても問題ありません。
こちらが「セテアリルアルコール」
これが「ステアリルアルコール」
お酒が飲めない男
日本には下戸という言葉がありますが、僕はまさに下戸でエタノールが代謝できません。
エタノールが入っている消毒液を使っただけでも手が真っ赤になるレベルです。
遺伝審査の結果には「おまえは酒飲むと寿命が縮むから、飲み会では空気だけ楽しめ」と書いてありました笑
P.S.8割方自分の勉強の記憶を定着させるために書いたコンテンツですが、参考にしてもらえれば幸いです。