人は二度生まれる(密教の教え)

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密教の教えに、「人は、二度生まれる」という考えがあります。①一度目は、赤ん坊が母親の胎内から生まれる時。もう一度目は、自我・我執②から解放され、「本当の自分」(真我)③に出会い、人生の目的をしっかりと掴んだ時=「覚醒」の時です。眼前の景色は劇的に変わります。それは、「自我」という「虚像」②を「自分」だと信じて疑わなかったのですから当然です。例えて言うなら富士登山の一合目の景色と、視座(抽象度)の高い富士山頂上からの景色の差です。蝶に例えると幼虫・蛹の視野と、空中を自由に舞い飛ぶ蝶の視界の差です。あなたは、芋虫の視界(自我の檻の中②)であなたの一生を終えることができます。一方、あなたは、空中を舞う蝶の視界③を得る事もできます。幻を幻と認識すれば、幻から解放されます。この「幻」の「仕組み」(仮想現実)に、気が付けばいいだけです。ただそれだけです。


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