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(問)仮に時間が幻だとして、それが私の人生に何の意味があるのですか?(答)「時間は幻」という事が真実だと分かる為には体感で覚えることです。細胞の一つ一つが「今に在る」ために生命エネルギーが溢れ出し、人生のあらゆる瞬間が喜びと感じられる様になれば、その時あなたは本当の意味で時間から解放されています。(問)でも明日の支払い期限を延ばす事が出来ないし、日々歳を取って何れはこの世を去る運命です。それが分かっていながら「時間」から解放や自由だなんて嘯いたり出来ません。(答)明日の支払日が問題な訳ではありません。滅び行く肉体が問題な訳でもありません。「いま」を失うことが本質の問題です。単なる出来事を個人的な問題や苦しみと受け止める根本的な思い違いが問題です。「いま」を失う事は「大いなる存在=本当の自分」を失うことです。時間から解放されると、アイデンティティを求めて過去にしがみつく事を止め、目標達成を求めて未来にしがみつく事を止めます。これは、あなたの想像をはるかに超えるダイナミックな意識の変容です。ごく稀に意識の変容が荒療治的(例;うつなど)に起こります。これは極限状態の苦しみの最中で全てを手放す境地に達するからです。しかし、ほとんどの人は自主的に意識の変容に取り組まねばなりません。時間に縛られない意識を一度でも体験すると、その後はその状態と「時間に縛られた意識」の状態を交互に体験する様になります。こうして「他人の人生」(仮想=自我)から、「自分の人生」(真我;本当の自分)を取り戻す必要があります。