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誰でも知っている「いろは歌」。実は「諸行無常」を桜で詠った「深遠な哲学」です。「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑいもせす」 全ての平仮名51音が重複する事なく、七五調の歌に収まっています。「いろは歌」のその内容たるや深遠な哲学です。七五調の美しい文章にまとめて、宇宙の真理 「諸行無常」を簡潔明快に示しています。「桜の花は、今を盛りに 咲き誇っているけれども、やがては散っていく」 という意味です。この一行で、「諸行無常」を上手く表現しています。
「諸行無常」の「諸行」とは、全てのもの「無常」とは「常が無い」という事です。この世の一切のものは変化する、続かない移ろい変わって行くという仏教の説く真理を「色は匂へど 散りぬるを」と桜に託して詠っています。この世の一切に「永遠」はありません。必ずいつか無くなるはかないものです。健康も、人の絆も、地位や名声も、いつか失います。私たちは、それが大切なものだと「これだけは続いてほしい」と切に願いますが、どんなに続いて欲しい、変わらないでいて欲しい、と願っても、「諸行は無常」です。万古不変ということはありえません。ただはかない一切のものの中でも、特に桜の花は「三日見ぬ間の桜かな」と言われるようにあっという間に散ってしまいます。「諸行無常」です。