正しいバランスの食事 ~間違いだらけの栄養学~

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今日は正しい食事のバランスについて解説してまいります。

正しい食事のバランスって?

さて、みなさん、「正しい食事のバランス」と言われると何を想像するでしょうか?

  • 主食・主菜・副菜を中心にバランスよく
  • 野菜たっぷりでに肉や油は控えめに
  • 1日30品目食べる
  • カロリーの50%は炭水化物で摂る
  • ・・・etc

僕らは学校でこういう風に教えられて育ってきたんですが、残念ながらこれは”間違った”バランスの食事です。

そう、日本では間違ったバランスの食事が、さも”正しい”バランスの食事であるかのように教えられているのですΣ(゚Д゚)!

このバランスで食事をすればするほど、不健康になり、病気になりやすくなります。

我々が教わってきた食事の何が間違っているのか?

一言で言ってしまえば、

炭水化物が多すぎる!!

のです。

脂質を減らしても肥満は防げない

「油を摂り過ぎると健康に悪い」と考えている方は結構いると思うのですが、この考え方の元になっているのがアンセルキーズという医者が行った研究です。

1950年代、彼は「油を過剰摂取すると肥満や心臓病が増える」という研究を提示しました。

この研究を元に、1970年代から全世界的に「油を控えましょう!」というキャンペーンが展開されたんですが・・・

結果どうなったのかというと・・・

これはアメリカの調査ですが、1971年と2000年の比較で

・脂肪摂取率:36.9%⇒32.8%

・肥満率:14.5%⇒30.9%

脂肪の摂取率は低下しているにもかかわらず、肥満率が全然減ってないのです。

むしろ倍に増えています((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

なんで、こんなことになってしまったのかというと、「脂肪の摂取を減せキャンペーン」の根拠になったアンセルキーズの研究が間違っていたからです。

のちのち判明したのですが、実は彼は自分にとって都合の悪いデータを意図的に除外していたんです。

つまり、彼は「油を多く摂取すると肥満が増える」という結論になるように、都合の良いデータだけを集めていたのです。 

ついでに指摘しておくと「脂質の摂取量が多いと肥満になる」と結論している研究は、このアンセルキーズの研究以外にはほとんどありません。

そう・・・

僕らが信じてきた「油の取り過ぎは健康に悪い」という常識は間違った研究結果を元に作られていたのです(´・ω・`)

ちなみに、

2015年にはFDA(アメリカの厚生労働省みたいな政府機関)が「食事摂取基準」を改定して、脂質やコレステロールの推奨摂取上限をなくしています。

つまり、アメリカの公的機関も

  • 油は好きなだけ取ってよい
  • 脂質を制限することは健康につながらない

と認めているのです。

糖質の摂取率と比例して増えた肥満率

1971年から2000年までの間で、脂質の摂取率が減った代わりに増えたものがありました。

それが糖質の摂取率です。

実は1971年から2000年までの間で、

・糖質摂取率:42.4%⇒49.4%

と、糖質の摂取率は増えていたのです。

「糖質の摂取率の比例して肥満率が上昇していた」ってことは、肥満の原因って糖質なのでは?と思いますよね(;´Д`)

そして、最近の研究で、糖質の過剰摂取が

  • 肥満
  • 動脈硬化(血管力の低下)
  • 糖尿病
  • うつ病
  • 老化
  • 認知症

などなど、様々な病気に関連していることがわかってきています。

そして、糖質過多によって血管力が低下してしまうので、糖質は美と健康にとっては大問題です。

まとめ

今回のポイントをまとめると

  • 現代人は炭水化物(糖質)の取り過ぎ
  • 油を摂ると太るというのは間違い

この2つですね。

適切な栄養バランスは、人によってそれぞれの栄養素の代謝能力が違うので、一概には言えないですが、

間違いなく言えるのは、学校で習ったように炭水化物で摂取カロリーの50%を摂ったら、どんな体質の人であれ炭水化物過多だということです。

いきなり白米なしの生活にするのは難しいと思うので、最初は

  • 白米を雑穀米や玄米に替える
  • 量を茶碗の半分にする

などから始めてみると良いと思います。

また今度、なぜ現代人は糖質過多になったのかについてお話します。

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