自我（幻の自己意識）が、現実に対する誤解のベースとなり、すべての思考に影響しています。あなたの「現実」は、この「幻の自己意識」（自己暗示）を反映しています。幻を幻と認識すれば幻は消えます。しかし、この認識が出来なければ、一生涯、「幻」の自我の枠を自分と錯覚して生きます。「幻」を現実と認識している間は「幻」は存在し続けます。あなたが普通に私と言う時の「私」は、「自我」（錯覚）です。言葉（ラベル）で単純化する事によって、無限の深さを持った自分（真我be）が頭の中の私という概念（自我）と混同されます。私と言う「思考」は、身体、持ち物、貧富、容姿、幸不幸など他の事象を引き寄せ、積み重ねられた知識や過去の出来事も、「私」と一体となったかの如くに同一視されて行きます。（自我の生成原理）　普通、あなたが「私」と言う場合、この「精神的な構造物の私」（自我＝概念）です。偽りの自分、アバター、仮想現実です。あなたが、「私」と言ったり、考えたりする時、その主体は、あなた（真我）ではなく、この精神的構造物（エゴな自己意識）です。ほとんどの人は、このような自己意識と自分を同一視（混同）しています。この「自己意識」と「自分」自身（真我）を切り離す事によって、あなたは、「本当の自分」に気付く（出会う）ことができます。