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どうも
こんにちは。
アルベイズ梶原です
なぜハゲはモテたのか?というコンテンツでも少し触れましたが、
原始時代では人間は長生きしてもせいぜい50歳くらいでした。
しかし、現代では人生100年時代などと言われております。
残念ながら、遺伝子レベルで動物が進化するのには少なくとも数十万年はかかってしまいます。
つまり、我々は人生50年時代の遺伝子で人生100年時代を生きなければいけません。
現代の健康問題のほとんどは人類が生き残るために進化させてきた遺伝子が引き起こしているものです。
人類史上1,999,950年は飢餓の時代
人類(ヒト属)が誕生したのは今から約200万年前だと考えられています。
その200万年前から農耕の発明まで狩猟採集の時代が人類史のほとんどを締めています。
つまり、人類の遺伝子は狩猟採集の生活に最適化されています。
スーパーに行けば肉にありつける現代と違って、原始時代では肉を食べようと思えば、獲物を見つけて狩らないといけませんでした。
狩猟採集は運の要素も大きいので、運が悪ければ数週間食料にありつけないということもありました。
人類の歴史は常に飢餓との戦いだったと言えます。
人類の基本生き残り戦略はエネルギーの貯蓄
ヒトは余ったエネルギーは可能な限り蓄えるように設計されています。
人類は飢餓に備えて進化してきたので、食物から得たエネルギーが余れば、必ず体内に蓄えようとします。
余った糖はすぐにエネルギーに変換されず、飢餓に備えてグリコーゲンや中性脂肪に変換されて貯め置かれます。
エネルギーとなる糖や生命活動に必須の塩分は尿から排出されず、再吸収されます。
放っておけば、自動的に高血糖、高血圧になるようにヒトの体は設計されているわけです。
農耕以降
農耕が始まったのが、紀元前8,000~5,000年だと言われているので、人類が農耕で食料を賄うようになったのは、人類史ではつい最近のことです。
農耕を始めたことで、食料調達の効率は飛躍的に高まり、人々の生活に余裕が生まれ、文明が発達しました。
しかし、江戸時代でも飢饉が起こる度に農村では大量に餓死者が出ていたように、一部の特権階級以外の大多数の人々が飢餓に苦しんでいました。
平均寿命と食糧事情
平均寿命が一気の伸びたのは20世紀後半に入ってからです。
以前は第二次世界大戦以前は多くの人々が飢餓で死んでいました。
それがここ50年で突然、食料が豊富に得られるようになりました。
人類は200万年うち、1,999,950年は飢餓に苦しんできて、突然、食べ放題だよと言われて、幸福度は増したかもしれませんが、当然、食べすぎて肥満になります。
余談:母の愛と肥満
母体が妊娠中に低栄養状態だと、母体は現在は食糧が手に入りにくい状態だと判断し、子へできるだけエネルギーを溜め込むような遺伝情報を送ります。
子供が飢餓の時代を生き残れるようにするためです。
いうなれば、母親からの最初の贈り物です。
このような遺伝子を節約型遺伝子と呼び、この遺伝子を持っている人はUCPという酵素の産生量を減らします。
UPCは摂取した食物をエネルギーや脂肪ではなく、熱に変換します。
要は食物を生存のためではなく、ただの熱に変換して浪費してしまう酵素です。
食糧難の時代にこんな酵素が働いてしまえば、カロリー不足で餓死してしまいます。
ちなみに唐辛子のカプサイシンはこのUCPの産生を増やします。
なので、唐辛子を食べると体が熱くなるわけです。
ちなみに、肥満は糖尿病やがん、心疾患など様々な病気のリスクを上げることが大規模な調査で分かっています。
ので、美容と同様に、健康のためにも太らないに越したことはありません。
ヒトは太る生き物
まずは本能に任せれば、ヒトは食べたい放題食べ、どんどん太る
ということを理解しておいてください。
今ある遺伝子を使って現代を生きる
元々、備わってるヒトの遺伝子をうまく利用することで、食事の幸福と美と健康を両立させることができます。
それがまさに自分磨きラボを通して皆さんにお伝えしたいことです。
例えば、美肌の栄養学で紹介したMCTオイル
脂質には主に
- 長鎖脂肪酸
- 中鎖脂肪酸
- 短鎖脂肪酸
の3種類がありますが、
このうち長鎖脂肪酸だけが過栄養のサインとして認識されます。
細胞内に長鎖脂肪酸があると糖や脂肪の分解・消費が抑制されます。
つまり、同じ脂質でも中鎖脂肪酸や短鎖脂肪酸は体に蓄えられにくい(=太りにくい)
むしろ、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸は中性脂肪の分解と消費を促進することが分かっています。
MCTオイルはココナッツオイルなどから、中鎖脂肪酸だけを取り出したものです。
僕は10年近く朝食はMCTオイルとバターを入れたコーヒーです。
他は比較的好きに食べていますが、朝食をMCTオイルバターコーヒーにしておくだけで、ほとんど体重は変わっていません。
P.S. 人類はこれ以上進化しない!?
これは誰にも分からない話ですが、
自然界では不利な遺伝子には淘汰圧がかかるので、その環境での生存率を下げる遺伝子を持った個体は死んでしまって、次世代に遺伝子を残せません。
これが自然淘汰と呼ばれるもので、その過程で生存率を下げるような遺伝子を持つ個体は数を減らします。
現代でいうと節約型遺伝子は肥満(≒病気)になりやすいため、生存には不利です。
しかし、病気になったとしても現代では医療によって生き残ることができます。
つまり、節約型遺伝子は残り続けます。
こうなってくると、生存に不利な遺伝子を持っていても淘汰されないので、これ以上、人類は進化しないのではないかと考えてしまいます。
つまり、医療によって生物としての進化の可能性を捨てているわけです。
しかし、個人的には人類が幸せに生きられるのであれば、これ以上進化する必要はないんじゃないかと思っています。