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タンパク質の体内での利用効率としては
動物>魚>植物
の順に高く、ヒトと近い哺乳類のタンパク質が一番体内の利用効率が良いです。
その辺の話はこちらでしてます。
なので、プロテインを飲むならホエイが良いという話は良くしていますが、ホエイプロテインが苦手、あるいは飲むとお腹を壊すという方も少なからず、いらっしゃるかと思います。
今回は医学部学士編入試験の勉強の復習も兼ねて人類と乳の関係について解説しようと思います。
乳糖不耐性
本来、ヒトの成人は乳に含まれる乳糖を分解する事ができません。
つまり、乳児以外が牛乳を飲めば、お腹を壊すのが当たり前だということです。
乳児は乳糖を消化分解するラクターゼという酵素を発現して(作って)います。
乳児期を過ぎれば、普通乳を飲むことはないので、ラクターゼは作られなくなります。
(エネルギーの観点からいうと使わない酵素を作るのは無駄でしかないので、普通は生存に不利に働く)
ただ、食物の育たない厳しい環境で暮らしていて動物の乳が重要な栄養源だった民族は大人になってからも乳を飲む必要がありました。
そういった環境に適応するように進化した結果、一部のヒトは成人してからもラクターゼを発現するようになり、その民族の子孫は大人になってからも乳糖を分解することができます。
これが牛乳を飲んでもお腹を壊さない人になります。
余談1 遺伝子検査の結果分かった母の祖先
僕は一度遺伝子検査を受けたことがあって、その時分かったのが、僕の母の祖先がチベットあたりで暮らしていたということです。
ミトコンドリアのDNAは母方からしか受け継がないので、母方の祖先はたどることができます。
チベットといえば、山岳地帯で作物はほぼ取れないのでヤギの乳が主な栄養源です。
つまり、ラクターゼがないと生きていけません。
僕が牛乳を飲んでもお腹を壊さないのはおそらく母方の遺伝子のおかげです。
ただ、なぜかスターバックスラテを飲むと具合が悪くなります。
他のラテは平気なので謎です。
余談2 立ち消えになった遺伝子検査サービス
当初、アルベイズでも最初に遺伝子検査受けてもらって体質にあった製品を届けるようにしようという話もあったんですが、上清液が万能で体質関係なく効いてしまうので、結局、遺伝子検査の話はなくなりました。
ホエイプロテインのメリット
冒頭にも書いた通り、ホエイプロテインのメリットは体内での利用効率が高いことです。
つまり、同じ量のソイプロテインを摂取したとしても、ホエイプロテインを摂取したときの方が実質的に摂取量は多くなっているということです。
あと、ホエイプロテインはモノにもよりますが、一般にソイよりも溶けやすいです。
ホエイプロテインのデメリット
乳糖不耐性の方が飲めないというのがデメリットではありますが、
乳糖不耐症の方でも飲めるWPCという乳糖を完全に除去したホエイプロテインもあります。
価格はモノによりますが、ソイよりも高めな印象です。
ソイプロテインのメリット
体内での利用効率が悪いと文句を言ってきたソイですが、こちらにも良いところがあります。ソイは油分が少なく一般にカロリーが低いです。
また、食物繊維が多いので、腸には良いです。
さらには大豆由来のイソフラボンなどの美容成分も含まれています。
ソイプロテインのデメリット
まずは体内での利用効率が悪いのが一番に挙げられます。
あと、個人的には水どけが悪いのも気になります。
シェイクしたはずが飲んだら、ダマが口の中になだれ込んできて、むせたことは一回二回ではありません。
P.S. ソイヨーグルト
最近、ソイヨーグルトをよく食べています。
そのまま食べることはほとんどないんですが、ソイヨーグルトから作るタルタルソースを試してみたらマヨネーズで作るより美味しかったので、いつもタルタルソースにして食べています。
マヨネーズは全く混ぜません。
普通のヨーグルトは乳でこれは大豆なので、プロテインと同じで原料違いですね。
牛乳ヨーグルトとソイヨーグルトの違いもプロテインとほぼ同じです。
今のところ、ほぼ100%チキン南蛮に使ってます。