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腰はからだの要という字を書きますが
これはここが無ければ成り立たない部分
という意味になります
腰が抜けると立てなくなりますし
腰が据わらないと赤ちゃんは座ることが出來ません
もとは要が腰の意味でしたが
意味が拡がった爲に月を付けて新たに腰にしたのだそうで
要は椎骨の象形と考えられます
勘違いしがちなのは
要なんだからよく使うべきなんじゃないか?ということ
でも腰は構造上そこに無いと困るものであって
使うものではありません
「話の腰を折る」という言い回しもありますね
話を台無しにすることです
つまり腰は折っちゃいけないということです
脊椎は頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾骨、と連なっています
仙骨は骨盤としてくっついちゃってますが
もとは5つに分かれていたもの
この脊椎は魚やヘビなどを見ても分かる通りに
うねる爲の骨です
魚類、爬虫類は横にうねり
鳥類、哺乳類は縦にうねることでその動きを末端の手足に傳えることで移動します
人は2本脚で立ち上がっちゃったんで判りにくいんですが
螺旋にうねらせるようになっています
骨が重さに耐える爲には大きく太くなくては無理で
腰椎は太いとは言え
元々その機能はありません
骨の形状から考えても
重さを掛けるのなら骨盤にすべきだし
折るのなら股關節にすべきなんです
それを腰が要だからと負荷を掛けるような動作をし続けるから
やがて悲鳴を上げることになるんですヨ
筋肉は動きを制御する爲のもので
これも耐久性はありませんから
繰り返し負担を掛けるような使い方をするものではありません
動く時に大事なのは骨を使うことなのです
動きは腰を中心に、全體でバランスを取ることが大切になります
ただでさえ私達は2本脚という不安定な状態で立っているのですから
余計に上手にバランスを使う必要がありますし
バランスを上手に取ればからだを動かすのに筋力なんてほとんど必要が無いということが判ります
更に言えば
筋力に頼った動きをするということになりますと
筋肉を収縮させる時間が增えます
そうするとからだの中の太古の海が循環し難くなってしまい
循環が阻害される箇所は不調を訴えることになります
動く時に力を入れる必要は無いし
入れて動くだけからだには良くない影響が出るということになります
筋肉に力を入れて動くということは
ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなものだとご理解ください
もし今、腰が痛いのなら
それは今までのからだの使い方が間違っていたということを知らせてくれている大事なサインです
ここで気づけるかどうかが運命の岐れ道
痛みが出る動作が間違いで
痛みが出ない動作が「あなたの正しいからだの使い方」
着物ってのは良く出來ていて
帶や袴の背板で腰を動かせないようにしています
慢性的な腰痛持ちの方は
浴衣でも良いですので
和装をする機會を增やすと良いですよ
腰痛持ちの私の姉も助言を受け容れて
ことある毎に和装をするようになりました
勿論、腰痛が輕減しています
腰は折っても曲げてもいけませんよ
というお話でした
画像は成尾整形外科病院さんからお借りしました