☆本日のアート☆

こんにちは(^ ^)

本日のアートは『草食系男子の恋愛学』（森岡正博）です。

恋愛の本が、一体、アートと何の関係が？と思われるかもしれません笑

私が読者だっだとしても、思うと思います笑

が、もう少しだけ読んでみてください。

この本は哲学者が書いているので、巷の恋愛本とは一線を画します。

最近、ふと思い立って、読み返してみたのですが、人の人生というのは、思いもかけないところから、深く影響を受けているものだなあと感慨深くなったんです。

私がこの本を読んだのは、7−8年ほど前だったと思いますが、当時、私が思ったのは「私のことが書いてあった！」でした。

男性と女性では違うことがもちろんあるので、当てはまらないことももちろんあるのですが、私も著者のように、草食系というか、絶食系とも呼べるような人間なので笑、気持ちが分かるところがたくさんあったということです。

加えて、著者が描写する女性に、私が共感したところもあります。彼の描く女性像が何の違和感もなく、すーっと入って来る感じがあって、男性著者が描く女性に違和感がない、というのは、とても珍しいことです。

その２つが、7−8年前の私の感想でした。

が、最近、読み直してみて、全く別のことに気がついたんです。

最後のほうの文章でこんな箇所があります。

「そしてもし、いまの状態からほんとうは抜け出したいのであれば、ほんの少しの勇気を持って、このちっぽけな、大嫌いな自分自身を、ありのままの姿で許してあげてほしい。

　『夢を持てというのは勝ち組の説教だ』という意見に対しては、ここでその誤解を解いておきたい。私が『夢を持つ』と言うときには、社会の中で成功したいとか、人々から認められたいというようなことを意味しているのではない。あるいは自分探しの延長線上にあるような、『まだ見ぬほんとうに自分を探し当てたい』というようなことを言っているのでもない。

　そうではなくて、『夢を持つ』とは、自分が一生をかけて取り組んでも後悔しないような何かの活動を将来に行うことを目指して、いまを精一杯生きることである。

　言い換えれば、自分に与えられたすべてのものを喜んで完全燃焼できるような何ものかを見つけるために、いまを精一杯生きることである。

　そしてそのように生きることをとおして、自分のまわりにいる大切な人たちに幸せがめぐってくることを願い、それらの人たちにこの社会を生き抜いていく勇気が分け与えられることを願うことである。ここには、勝ち組も負け組もない。なぜなら、夢を目指していまを生き切る人間の生き方に、勝ちも負けもないからである。」

この文章が、恐らく、私の生き方に大きな影響を与えていただろうことに気がついたんです。それは、まさに私が生きようとしている生き方だから。

人が経験したことというのは、全て、その人の血となり、肉となり、思いもよらぬ形で、道しるべとなっていることがあるのかもしれません。彼の生き方はアーティストと言っていい気がしますし、日本人男性で、このような本を書ける人は珍しいと思いますので、ご紹介してみました。

この本の最後も引用しておきますね。

「すぐには納得できないかもしれないけれど、暗い青春には意味があるということを片隅に置きながら、いまの自分にできることを精一杯トライしていってほしい。いま、ここを、誠実に生きることを通して、あなたにはだんだんと人間的な魅力が備わってくるようになる。そして、その先には、実りある人生と、かけがえのない人との出会いが待っていることだろう。」

幸せに少しでも近づく、ヒントになりますように♪

♡Have a great day♡

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