実は東洋医学は再生医療だった

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体は組織が傷つくと幹細胞を活性化させ、組織を再生させようとします。

再生の方法は主に2つのルートがあって

1. 幹細胞自身が損傷して減ってしまった細胞に分化する
2. 成長因子などを分泌し、周囲の細胞を活性化させる

幹細胞の分泌する成長因子が含まれたエキスがアルベイズで使用している上清液です。

あえて怪我をさせることで、成長因子を分泌させる

最近は美容医療でダーマペンというものが流行っていますが、原理としてはこの生体反応を利用しているものです。

あえて、細い針で肌に傷をつけることで幹細胞を活性化させて、傷が治るのと一緒に肌までキレイにしてしまおうというのがダーマペンです。

肌は横方向の刺激(擦り)には弱いですが、縦方向の刺激には強いので、針で刺した傷は治りやすく、肌へのダメージを最小限にしながら、成長因子を分泌させることができます。


鍼灸は再生医療


鍼を打つ場所、や灸をする場所はいわゆる経絡と呼ばれる氣の通り道に当たる体の部位です。

氣の通り道なんてオカルトだと言われてたのですが、よくよく調べてみると、西洋医学的にも経絡はリンパ節など、重要な箇所だっというのが20世紀の後半に判明して、東洋医学が見直されたりしました。

経絡と言われると北斗神拳が連想されてしまうのは僕だけでしょうか(笑)

鍼灸で不調が治る生物学的メカニズム

鍼灸は一体何をしているのかというと・・・

ダーマペンと同じく鍼で小さな傷をつけることで、幹細胞の活性化を促し、元からあった問題も一緒に改善してしまう

軽い火傷をさせることで、幹細胞の活性化を促すと同時に、熱によりヒートショックプロテインの生産を促す

何千年も前からあるものなので、こういった科学的な理屈が分かってやってたものではないはずですが、経験的にこういった法則に気がついた人達がいたのだと思われます。

こうやって東洋医学を見直してみると、科学的にも理にかなっていることがわかります。

再生医療も科学によって発展してきた西洋医学の一分野ではあるものの、考え方としては体を全体として良くしていくという東洋医学に近いです。

西洋医学VS東洋医学ーどっちが良い!?

結論から言うと

どちらも一長一短なので、
症状によって使い分けるのが良いです。

●西洋医学のメリット


西洋医学の一番の強みは科学的に十分に検証がされていて、効果が早く確実にでることが挙げられます。

また、東洋医学と比べると保険適用になっている治療が多いので、金銭的にも負担が少なく済みます。

●西洋医学のデメリット

「悪いところがあれば、悪い部分を排除すれば、病気は治る」というのが西洋医学の思想です。

悪いところを切り取った結果、体全体がどうなるのかはわかりません。

一番わかり易いのは抗がん剤ですね。

抗がん剤はがん細胞に効果的にダメージを与えますが、同時に他の正常な細胞にもダメージを与えます。

「問題はがん細胞なんだから、他の細胞のことは知らん」というのが、西洋医学的な発想です。

あと、病気については科学的に未解明のことの方が、多いです。

例えば、クローン病などの自己免疫疾患の多くは未だに原因不明で効果的な治療もありません。

東洋医学のメリット

東洋医学は「体全体を良くしていけば、悪い箇所も自然と良くなる」という思想がベースにあります。

また、西洋医学のように悪い箇所を排除するような急激な変化を起こさないので、副作用が起こりにくいです。

西洋医学が対応できない原因不明の病気の症状が東洋医学で改善する事もあります。

治療の思想が西洋医学とは全く異なるので。



東洋医学のデメリット

まず、西洋医学のような即効性はありません。

体全体を健康にしていこうとすると、どうしても時間がかかってしまうので。

変化の速度が速ければ速いほど、副作用は起こりやすくなります。

そのため、西洋医学が効果が出るのが早いかわりに副作用が起こりやすいです。

また、西洋医学の治療と違って、保険が効かないことが多いので、金銭的負担は大きくなりがちです。


再生医療とは?

再生医療は東洋医療がやっていたことを科学的にやっているイメージです。

さらに、東洋医学と違って、場合によっては即効性も高いです。

僕の場合、幹細胞投与から数時間で麻痺が良くなってるのを実感できました。

通常は一回の投与で治る方がレアケースで、数回投与しないと効果が出ない方が普通らしいので、僕はラッキーだっただけかもしれません。

幹細胞はダメージを受けた組織に集まる習性があるので、血液中に投与するだけで問題箇所に勝手にたどり着いてくれます。

ここが東洋医学の鍼灸と大きく違うポイントです。

鍼灸の場合、問題箇所を狙って施術しないといけませんが、幹細胞投与の場合、その必要がありません。


外科手術のない世界

再生医療をやってる医師の中には、「将来、外科医のやることは怪我の治療だけになる」とまで言う人もいます。

「中身の問題は手術なんてしなくても全て再生医療で治療できるようになる」と。

ただ、現時点ではエビデンスが不十分なので、保険適用にはなっていません。




どの治療を選ぶにしても、必ずメリットとデメリットがあります。

タダメシはないです。

どの治療が自分の症状にベストなのか、よくよく検討してみて治療を決定すると良いと思います。

人は思い込みの激しい生き物なので、

西洋医学の人は西洋医学が絶対的に良いもので、東洋医学は非科学的だと否定したり
東洋医学の人は西洋医学は人の体を切り刻むだけで害しかないと否定したり

偏った思考に陥りがちです。

古代ギリシアの哲学者アリストテレスが言ったように「中庸こそが善」です。

どちらかに偏ると良いことはありません。

いいとこ取りでいきましょう。




P.S. 再生医療は高い!?

僕の受けた幹細胞投与の治療は1回あたり200万円かかりましたが、これは特別に高いわけではなく、保険適用になる治療が異常に安いので、高く感じるだけです。

公的保険のないアメリカなど海外では、医療を受ければこれくらいかかるのが当たり前田のクラッカーです。

ちなみに、脳腫瘍の手術代は100万くらいでしたが、3割負担でこの治療費なので、保険がなければ、300万以上払うことになっていました。

実際には高額療養費という制度があるので、それで決められた1ヶ月の医療費の上限額までしか払ってませんが。

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