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人間の体のみならず、すべての現象には、変化する事なく、それだけ独立した実体はありません。万物はすべからく時間的・空間的「縁起」の総和です。「縁起」の教えは、どんなものでも、それだけが独立して存在する事はない。それぞれのものは、それ以外のものと関わり合うことによってのみ存在できます。「無常」とは、常住不変なものは何一つ無いということです。「相互存在」は、独立した実体は無いという意味ですが、「無常」もまた、独立した実体は無いという意味です。 つまり、「空」を空間の視点から観ると「相互存在」と呼び、時間の視点から観れば、「無常」です。独立した実体は、何一つ存在しないということです。これが、究極の「この世の真実」です。最先端の現代量子力学がやっとこの事を追認しつつあります。アインシュタインは、この1600年前に明かされていた「諸行無常」の4文字に脱帽してこの世を去りました。