鉄フライパンを育てるキャンプ

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フライパンを育てるキャンプ

まだ雪の降り積もる北の大地から、暖かい日も増えてきて 少し春を感じる今日この頃。 すでにキャンプへ行きたくなり ウズウズしている、のーまんデス。 久しぶりです。 かなり昔の前回投稿もキャンプしたいと言っていて、 お前は本当にキャンプしているのか? キャンプ行けない人なのか?と、 本人も思ってしまうような状態でしたので 2022年のキャンプを少し振り返りながら投稿となります。。。。 あれは去年の9月の頭に行ったキャンプ このキャンプで私には、ある目的がありました。 ある界隈(木坂さんの料理関連)の人達の間では、まことしやかに囁かれている事。

フライパンは育てる物。。。。

この都市伝説とも、迷信とも取れる怪しげな話。 鉄のフライパンが育つ。。。。? 人生において、育てるという表現を使うことの無いだろうモノ 子供でも、野菜でも、ペットでもなく無機物の鉄の塊。 その摩訶不思議な教えを実践 『 フライパンを育てる 』為に のーまんは、キャンプへ向かっていたのです。 キャンプへ行く半月ほど前になりますが、 私の手元にはあるモノが届きました。 それは調理器具というよりも、錆びた鉄の塊でした。 幾度となく叩かれて作られたことがわかる無骨なフォルム 26cmと手頃なサイズにも関わらず 片手で持つにはズッシリ重過ぎる重量(1.38㌔) 持つ事を拒絶するかのように角張った握りづらい持ち手 それが《turk(ターク)のクラシックフライパン》https://amzn.to/3ZEw5zJ" target="_blank">https://amzn.to/3ZEw5zJ 料理人(?)として名高い木坂氏が 一番美味く焼けるフライパンがturkである。と 木坂氏曰く、鉄のフライパンが焼くのに最も適している。 更に、鉄フライパンは育てる事で真価を発揮する。。。。と 氏が沖縄へ行った際は、日がな一日フライパンを育てていたという話まである。。。 私は、キャンプ飯はひたすら肉を焼くBBQスタイルでビールを飲み続ける事を楽しみにしている為 次のレベルでは、分厚い肉を鉄板で焼いてやろうと思っていた所へ 先ほどの『鉄のフライパンは育つ』発言を耳にし キャンプのみならず、日常の料理がレベルアップするのならと、 新調したフライパンと油を片手にキャンプへ乗り込んだのだ。

《 木坂流フライパンの育て方 》

[用意するモノ] ・鉄フライパン(turk推奨) ・油(亜麻仁油推奨) ・ガスコンロ(カセットコンロ推奨) ・トングor菜箸 ・キッチンペーパー

鉄のフライパンへキッチンペーパーで油を全体に薄く塗り、ひたすら強火にかける(30分くらい)、油を塗るを繰り返す。

以上。 とてもシンプル。 これを行うと油が膜を作り、フライパンを強力にコーティングするとの事。 言うなれば、掃除のボスキャラである換気扇が油汚れで、タワシで擦っても全く落ちる気配のない層になっている状態をフライパンの周りに強制的に作り出す作業。 町中華で黒光りしているフライパンの状態がコレである。 そろそろ、キャンプ部の話なのか、フライパンへの情熱を語る部活なのか分からなくなって来たが、まだフライパン話は続きます。 薄く油を塗ったフライパンを強火にかけ続けると、油が乾いたような見た目になり、膜として定着する様だ。 それを繰り返すと、何層にもなり、鉄フライパンなのに洗剤で洗ってもびくともしない漆黒の鉄フライパンへと成長するのである。 成長したフライパンは、テフロン加工にも負けず目玉焼きもスルリっと滑り、焼き目がこんがりと付く最強な調理器具へと進化する。 木坂氏は、育てる時は常に強火で満遍なく熱し続けろ! コンロによっては安全装置で弱火になるので、カセットコントがオススメ♪ との解説があった。 私は早速、自宅のコンロでフライパンを育て始めた。 油を塗り、ひたすら強火にかけて・・・ 熱し始めて数分。

《 ピーピーピー‼︎⁉︎ 》

あ、 我が家のコンロも完全装置が付いていたのか。。。。 カセットコンロが無い。 フライパンが到着した日、私は出鼻を挫かれた。 その悔しさを胸に、火力を求めて私はキャンプへ向かったのである。 キャンプと言えば、焚き火である。 薪をガンガン投入し、大火力でフライパンを熱すれば最強のフライパンに育つはず! 私は漆黒に育ったフライパンを想像し期待に胸をときめかせテントを設営し 腹ごしらえのBBQをしこたま楽しみ。 ビールという名の燃料を己に大量投入。 日が暮れて闇が濃くなった頃 今回のメインイベントが開始された。 揺らめく火の中へ追加される薪。。。。。 みるみる成長し、コンロの比では無い熱を発する炎。 すでに勝ちを確信している私は、タークのフライパンに 入念に油を塗りたくり 火柱へと成長した焚き火の中へとフライパンを投入した。 コンロの強火では油が乾いてくるのは30分が目安とされていたが、 焚き火の威力は凄まじく数分で乾いていく。 見る見るうちに黒さを増していくフライパン。

『 そ、育っている。。。。。。 』

すぐにピーピーと弱音を吐いてくる家庭用コンロと違い 容赦ない火力でフライパンを育てていく焚き火。 何度も油を塗り、火にかける作業を無心で繰り返していくと ビールでいい気分になっている私。 最後に長時間炎にかけて、仕上げにかかる。 虫たちの声と、ときより吹く夜風が 焚き火で熱った顔を癒してくれる。 炎を見ながらお酒を飲む至福の時間が流れる。 時間を忘れて、頭を空っぽにしていた私は ふと、我に帰る。 「そろそろ、完成したかな」 灼熱の炎を長時間耐え 漆黒の鎧を纏った鉄のフライパンが完成。。。。。 したかと思ったが

長過ぎる火炙りにより 油のコーティングは耐えきれず、焼き切れ 炭と化していた。。。。。。。

あぁ。。。。。 私の数時間にも及ぶ作業は 綺麗さっぱり灰になったのだ。 そんな出来事も含めて、キャンプって楽しい♪

完。

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