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「執着ほど人間を苦しめるものはない」ブッダの言葉です。私達人間がもっとも執着するのは、「命」でも「健康」でも「お金」でもなく、「考え方」だと説いています。すなわち、人生において私たちをもっとも悩ませるのは、私たちの「考え方」に他ならないのです。命、健康、お金への執着も、元をたどれば、私達固有のそれらへの受け止め方や考え方によるものという事です。その考え方や信念が、私達の人生を豊かにしてくれる事もあれば、逆に苦しみになる事もあります。イライラしたり、クヨクヨしたりするのは、およそ、「かくあるべき」という考え方に、自分や相手が当てはまらなかった時です。妻として、夫として、子として、親として、仕事人として、友人として、「かくあるべき」という自分なりの理想を抱く事は結構なことですが、無自覚でいると「自我の檻」に閉じ込められてしまい一生「檻」の中で過ごすことになります。