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45歳定年制は,避けて通れない「現実」に
なるようです。
こんな記事が出ました。
サントリー新浪社長を叩いても
「45歳定年制」が遅かれ早かれ
普及するワケ
お時間あれば,全文を読んでみて
ください。
重要な部分を抜粋してご紹介しますね。
◎社会全体では遅かれ早かれ、45歳あたりで
「企業にしがみつかない働き方」への
転換が進んでいく。
つまり、実質的には「45歳定年制」が
主流になっていくのだ。
このパラダイムシフトは、地動説から天動説
への転換と同じようなもので、信仰や精神論
で食い止められるものではない。
◎「45歳定年制」というショッキングな表現を
用いていないだけで、現象だけを見れば、
「表向きは終身雇用を維持しながらも、
実際は45歳で定年に追い込まれる」
という雇用システムの普及は既に始まって
いるのだ。
◎表向きは終身雇用を維持しながらも、
実際は45歳で定年に追い込まれる。
雇用システムも、これと全く同じ道をたどって
しまう可能性が高い。
45歳定年制を叩けば叩くほど、45歳を
退社へ追い込む実態が水面下に潜って
ブラックボックス化してしまうのだ。
例えば、ベテラン社員を冷遇したり、
ハードなノルマや実現不可能なプロジェクト
を押し付けたりして自主的な退社をする
ように仕向けているような会社が
クサイものにフタをする感じで、
セカンドキャリア研修など転職や起業を
バックアップするような制度を充実させて
いくのだ。
◎つまり、今回の新浪社長の炎上によって、
経済界が45歳定年制というテーマを
真正面から議論することに腰が引けてしまい
結果として、この問題が「ネットやSNSで
叩かれないよう、うまいこと45歳を
辞めさせる方法を考えよう」というフェア
じゃない方向へと流れてしまう恐れが
あるのだ。
こんな不毛な話はないではないか。
◎終身雇用は維持できない
一昨年にトヨタ自動車の豊田章男社長が、
「終身雇用の維持は難しい」と発言した
ことからも分かるように今の日本
企業にはもはや、新卒採用と定年退職
という両輪をバランス良く回していく
だけの体力がない。
そこに加えて近年になって
「働かないおじさん」という言葉が注目を
集めてきたように、若いときの功績で
定年退職まで雇われるシニア社員が、
実は会社の成長にとってマイナスである
ことがバレてしまった。
◎社内で何をしているのかよく分からない
パーソル研究所が、21年1月に全国の
シニア従業員3000人、若年従業員3000人を
対象に調査を実施したところ、
「シニア従業員が活躍しておらず、
疎外感・仕事の不透明感のある職場は、
若年社員の転職意向を高めていた」
ことが分かったのだ。
社内で何をしているのかよく分からない
のに、明らかに自分よりも高い給料を
もらっていて、偉そうにしているおじさん
社員があふれていたら
「この会社、終わってんな」
と転職サイトのチェックを始めるのでは
ないか。
このような時代の変化を踏まえれば
45歳定年制は普及していくしかないのは
明らかだ。
◎みんなで等しく貧しくなっていく
終身雇用や護送船団方式など日本型経営は、
ずいぶん昔から海外で
「もっとも成功した社会主義国家」
などと揶揄(やゆ)されてきた。
そのような“日本社会主義共和国”で
進められる改革は、だいたい構造的な
問題に手をつけるのではなく、
「みんなで等しく貧しくなっていく」
という方向だ。
つまり、この問題で言えば、65歳定年、
70歳定年という既に崩壊した終身雇用
システムに執着するあまり、雇用の流動
制も高められず結局、若い人たちの賃金
を低いままに抑えるという最悪の結末だ。
昨日(2021年9月22日)もこんなニュースが
でました。
「経団連の十倉雅和会長は、
転職など人材の流動化を歓迎するとした
上で、経団連も円滑な人材移動に向けて
分析していく意向を示しました。
経団連・十倉雅和会長「日本の法律では
『60歳未満の定年』は法律で禁じられ
ています。
そういうのをわかっているうえで
新浪さんがおっしゃっているのは、
まさにご指摘の人材流動化が必要だと
いうことだと。
これはサントリーホールディングスの
新浪社長が、経済界のセミナーで職業
を見直す節目として「45歳定年」の
アイデアを披露したことを受けたもの
です。
経団連の十倉会長は、新浪氏の発言の
背景には人材流動化の必要性があるとの
見解を示した上で、労働市場の流動化が
起こることは「結構なことだ」
と述べました。
多くの社員が一つの会社で勤めあげ
均質性が強みだった時代は過ぎ
イノベーションを産む多様性ある組織に
変わっていくことが良いとして
います。」
完全に「潮目」が変わりました。
経団連が「お墨付き」を出した以上
アラフォー世代は,現実として
「45歳定年制」を前提にしたほうが良い
のです。
「45歳定年制」という
「形」は取らず「理不尽なやり方」で実行
されることもあるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
何を感じましたか?
自分はどうすべきだと思いますか?
「働かないおじさん」は
「成果を出していないおじさん」です。
「会社の妖精さん」と陰口を叩かれて
います。
会社に入った後,ろくに勉強もしないで
「会社に行くだけ」でお金をもらえる
時代を過ごした人たちです。
これまでは,成果を出していない「妖精」
でも,会社で生き残れました。
しかし,コロナが環境を変えてしまった
のです。
リモートワークが「妖精」が誰かを
あぶり出してしまったんですね。
「45歳定年制」は,今後も「賛否両論」
あると思います。
僕は「すでに起こった未来」として
「避けられない現実」と考えます。
あなたがどう考えるかは自由です。
でも「あの時動いておけばよかった」と
後悔しない選択をしましょう。