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多くの人は、自分が「自我」に支配されているなんて、よもや夢にも思っていません。「自我」は、本当の「自分」ではありません。しかし、1度造られてしまうと、「自我」こそが自分であると懸命に自身の存在を守る為に活動します。自我が、自分の存在意義を大きくし様とする時、何かと引っ付きます。そして、その引っ付いた相手方を自分自身の存在を強化したものとして認識させます。例えば、“あなたは誰ですか”と質問されると、私は部長ですと答えたとしたら、「自我」は、部長という「役割」と同一化して、自我の強化を計ります。アイデンティティの強化をし続けます。これが「エゴ」の仕組みです。自我(エゴ)は、真我=「本当のあなた」ではありません。「思考」による「ねつ造」(仮想現実)です。あなたは誰ですか?あなたは「煩悩の塊」です。