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3回に分けて投稿していたクロッキーについてのあれこれをまとめました😎
■そもそもクロッキーとは?
実在の対象を簡略に写生したもの、あるいは対象なしに自由な発想をすばやく描きとどめたもの。
主に人物、動物などの動く対象を短時間に描写することをいいます。
つまり、クロッキーもスケッチの一種ということになるのですが、一般的には10分程度までの短時間で描くこと、描かれたものを限定して指すようです。
つまり、
「動く対象を短時間で簡略して描くこと」がクロッキーということなんですね。
■クロッキーによる効果
スケッチと違って、時間に制限がありますね。
細かい情報や余計な装飾などを省いて、印象的な線だけを抽出する練習ができます。
それによりモノの形、本質が見分けられるようになります。結果、画力向上に繋がると!
また、種市さんが参加してくれた際におっしゃっていましたが、黙々とノートに向かって描く行為自体が瞑想にも近いと。
脳内整理にもいいかもしれませんね✨
■ジェスチャードローイング
クロッキーの中にもいろいろと種類があります。
わたしが大学で習っているのは「ジェスチャードローイング」というものです。
まだ着衣の講義はしていないので、裸体を描くことについてのお話になります。
動きや、感情を伝えるためのドローイング。
見たままを描こうとするのではなく、
見て感じたもの、アイデアが伝わるように描ききることが目標の練習方法です。
デッサンやスケッチとは違った考え方ですね。
■うまく描こうとしない
「簡略化して描く」ということは、「簡略化していい」ということで(笑)
デフォルメしちゃってOKなわけです!
固定観念や解剖学のようなアナトミーにそんなに囚われなくても良いということです。
見えたままを、動的に描く。
そして、じぶんの感じた印象や価値観をそこに投影しちゃっていいわけなのです!
振り返ってみて、「ここが変だな」と気づいたらその部分を解剖学やら本やらで勉強して、次に生かすのがベストですね✨
描きっぱなしはアウトらしいです。
(やりがち…🥲)
■描くのは名詞ではなく、動詞
見たままというと、「顔」「首」「腕」「ふくらはぎ」など名詞を描いてしまいやすいようです。
(わかる、たしかにわかる…!)
そうではなく、感じたもの「動詞」を意識して描くとよい。
「反ってる」「ふんばってる」「重そうにしてる」など。
それを「線(ライン)」にのせて描くのですね。
■CSI(※科学捜査班ではありません)
ではさっそく具体的なところに入ります。
線の描き方についてです。
全身は、基本的に「C」「S」「I」の3つの線に分けられます。
CとSは曲線、Iは直線です。
※厳密に言うと直線の部位は無いと思うんですが、表現上ですね。
男性は、直線「I」を多めに描くと良いとか、女性はしなやかさを出す為に「C」「S」を意識するとよいと言います。
ここで、画像を見ていただきたいのですが、
身体はCSIのラインで表現できるのです!
カーブがゆるいところ、ゆがんだSラインなど、結構ツッコミどころはあるかもしれませんが(笑)
要するに、「肩」「首」「腕」といった名詞を頭の中で想像しながら「えーとたしか肩ってこういう形だよな」というじぶんの記憶から描き出すのではなく、
写真や対象を見て「ん?なんか驚いてるなあ」「うわっ!ってびっくりしてる」という、印象からくるイメージをC・S・Iの線で表現するという方法なのです✨
そして、コツがひとつありまして、
曲線と直線を対にして描くとバランス良くなります☺️(画像下)
途切れずなめらかなラインがかけるのでこれを覚えておくと格段に身体がそれっぽくなります!
■ノートの節約にもなる描き方のコツ(笑)
さて、これまで4〜5回ほど開催された、こそこそクロッキー会ですが、わたしは手持ちのA4ノートとえんぴつを使っていました。
特になにも考えず、1ページに1体、時間になって画面が切り替わったらまた次のページに1体、と描いていたら…
「ノートの消費がえげつない」
といういいんだか悪いんだか、超絶微妙な事態に(笑)
ページを消費するとやってる感はあるけど、このまま描き終わったノートばっかり増えても保管に困るし🥲
かといって処分するにも…
と思って、最近は1ページに2体描くようにしてみましたがあまり状況は変わらずw
そしたら、一緒にクロッキーやってくれてる小笠原愛さんも同じ状態でした🤣あるあるー
制限時間があるので、あまり大きさ気にせず描き始めちゃうんですよね🤔
はじめから1ページを4分割して、せめて4体くらい描ければそんなに消費しないかな?なんて話していたのですが、
ここで!
「1体の大きさを自分で把握しやすくするコツ」
をひとつ教わったのでシェア〜
ズバリ!
「接地面」です。
※画像参照
人物と床の接地面を、最初に引いてしまうという描き方です✨
と、文章で語られてもなかなかピンときませんよね🥲
わたし自身もまだ慣れず、接地面自体、描き忘れてしまうこともしばしば(笑)
というのも癖なのか、どうしても、頭の丸を描いて〜、そのあと肩〜、胴体〜と上から順に描きがちなのです🤨🤨🤨
しかし、そこを思いきって、身体の大まかなラインを意識して線を引き、接地面を描いてから、頭・肩・胴体・骨盤…と描くようにすると、
「全体が大きすぎる」「脚がやたらと長すぎる」ということが減り、バランスの良い人体が描けるわけなのです。
接地面は、足の部分だけではなく、座っているときのお尻や太ももなどにも当てはまるので、対象の人物と床がくっついてる部分を先に見つけて、アタリをつけると全体のカタチが見えてきやすくなります👍
バランスよく描ける+ノートの節約にもなるから是非早くマスターしたい事案であります(笑)
「というかiPadで描いたらノートの消費はなくなるのでは?」というお声がどこからともなく聞こえてk…(自主規制)
■写真を見ながら描くときのコツ
クロッキー用のフリー素材や、モデルポーズ集など、自分が描いてみたいものをまずは資料として保存しておきましょう😊👍
そして、それをトレスして形を覚える練習です!
このときただなぞるのではなく、
前回前々回とお話しした、「CSI」ラインや、「接地」を探しながら描くのがポイントです✨
そのあとは、同じ写真を横において、見ながら描く練習です。
このとき、横幅や縦幅の目安線を描いておくと、全体のバランスがとれます。
もはやウォーミングアップのウォーミングアップ的な立ち位置ですね(笑)
とくに写真を横に置いて、じっくり観察して描くのは毎回発見があります。
「あ、意外と腕って長いんだな」とか、
「膝の関節ってごろっとしてるな」とか(笑)
※個人の印象です😂
そうやって頭の中に取り入れたことを、
時間制限のある中でいかに思い出して、手を動かせるか、
これがクロッキーの上達に繋がるのではないかなと思っております。