YUTA -未来は叶える世界

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〜詩シリーズ(2)/『わたし』『母は』〜

評価を気にしない

わたしは常に評価を気にしてきたから

誰の目に映るわたしは

それぞれの都合と経験の色彩に塗られ

白紙の線に重ねられ立体となり

誰の鼓動に躍るわたしは

記憶の世界をひたすら旅をする

時に娼婦となり 時に少女 老婆 

性格の違う女に わたしはわたしではない

知らない姿形に練られた粘土細工となり

心は外国人にもなれた わたしは誰 

ここは何処 明日は何 

昨日は? 常に形の変化を模索しながら

答えのないクイズの答え合わせに

時間は溶けていった どこにゆけば納得できるの?

いつのなれば気が済むの?

なんのために作り続けるの?

死んでみて分かった なるほど 

ここからの景色なんだ 笑うための演技だったんだって

YU

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ありがとう

子供は子供 

わたしの分身

そんな風に思われたら

迷惑だよね

だけど親であることから

逃げられないから

諦めなさい

わたしに愛され続ける覚悟は

早いうちが身のためです

どんなに泣いても居ないのです

どんなに呼んでも聞こえないのです

どんなに辛くても触れられない

どんなに どんなに どんなに

分かる?分からなくていい

分かってなんかもらわなくていい

分かるとますます苦しくなるから

映像はあなた方のために

用意されていたのかも知れない

そのためにたくさんたくさん

撮ってもらっていたのかも…

どんな顔 どんな声 どんな性格

どこまで思い浮かべられるでしょうか?

色んなわたしに会えるでしょう

でもすべて本当のわたしではなくて

可能性の夜空で七変化する月

あなたの心の中にだけわたしは

満面の笑顔で母として輝くでしょう 時空を越えて

YU

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