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「本当の自分」を自分の外に求めても見つかりません。
「真の自己」はどこにあるのか?
900年以上読み継がれる禅の教え「十牛図」。
各図の解釈;
1. 尋牛 - 仏性の象徴である牛を見つけようと発心したが、牛は見つからないという状況。人には仏性が本来備わっているが、人はそれを忘れ、分別の世界に陥って仏性から遠ざかる。
2. 見跡 - 経や教えによって仏性を求めようとするが、分別の世界からはまだ逃れられない。
3. 見牛 - 行においてその牛を身上に実地に見た境位。
4. 得牛 - 牛を捉まえたとしても、それを飼いならすのは難しく、時には姿をくらます。
5. 牧牛 - 本性を得たならばそこから真実の世界が広がるので、捉まえた牛を放さぬように押さえておくことが必要。慣れてくれば牛は素直に従うようにもなる。
6. 騎牛帰家 - 心の平安が得られれば、牛飼いと牛は一体となり、牛を御する必要もない。
7. 忘牛存人 - 家に戻ってくれば、牛を捉まえてきたことを忘れ、牛も忘れる。
8. 人牛倶忘 - 牛を捉まえようとした理由を忘れ、捉まえた牛を忘れ、捉まえたことも忘れる。忘れるということもなくなる世界。
9. 返本還源 - 何もない清浄無垢の世界からは、ありのままの世界が目に入る。
10. 入鄽垂手 - 悟りを開いたとしても、そこに止まっていては無益。再び世俗の世界に入り、人々に安らぎを与え、悟りへ導く必要がある。
出典;『ウィキペディア(Wikipedia)』
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