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動画
01:デザインのプロポーズ。〜 提案「プレゼンテーション 」 (22:43)
02:プレゼントのように渡そう。〜 デザインの納品 (15:35)
03:ディスカッション (8:17)
資料
https://www.dropbox.com/s/emingwdu0w858lw/%E8%B3%87%E6%96%9906.pdf?dl=0
動画内の解説で使用した資料です。
ダイジェスト
今回の内容は「デザイン制作6つのステップ」のStep.5と6についてです。
今回の講座の目的は
今回お伝えすることができないとこんなことになります…
では早速第一部の「Step5.提案」についてレクチャーしていきます
そもそもデザインの提案とは何なのか?
されると困る提案って、こんなかんじ。
相手が困ってしまい、反応に困るようなコミュニケーション例です。このまま行くと、この状況をクライアントさんが何とかしようとしてしまい、限りのない修正や注文を伝えてくる可能性が高いです。
またこちらはお仕事の場面ではありませんが、これと似たことをやってしまうケースをよく見ます。
お歳暮やお中元でもないのに何の説明もなく苦手な食べ物が無言で送られてきた場合を想像してみましょう。
クライアントさんとのコミュニケーションが途切れた時、案外これと同じようなことをやってしまっていないか、考えてみると良いと思います。
デザインは非言語コミュニケーション。
相手の顔の表情を忘れて提案をすると、自分勝手な壁あてのようなコミュニケーションになりがちです。
相手が受け取りやすい提案には、この2つが含まれている場合が多い。
その1、アンサー(回答)しやすいこと。
回答してほしいことを具体的にして、聞いてみよう。
その2、ちゃんと判断材料を渡そう。
自分にとって良いか悪いか、それは洋服の試着のようにフィットするか違和感を感じるかをしっかり感じ取ってもらえるような「判断材料」を渡すことで、相手にもピンときてもらいやすいです。
相手の顔を思い出しながら提案を作ろう!
これを抑えてある提案は、格段に受け取りやすくなります。
デザインのコンセプトって、なんだろう?
そのデザインが存在する理由、役割は何だろう?このサービスと世界がどんな関係性(つながり)を築いていくのか。を決めるのがコンセプトです。
例)ENERGEIAのロゴのデザインコンセプト
「世の中の人に没頭し、情熱をもって今を生きてほしい。」そんなメッセージを伝えるのがこのロゴの持っている使命であり、このロゴの存在理由なのです。
例)ENERGEIAのロゴができるまでのプロセス。
どんなプロセスを辿って出来上がったのか、それもコンセプトに深く関係することです。プロセスの中でコンセプトが浮かび上がってきて、完成に向けて徐々に色濃くなっていきます。
上記のラフ画から印象的な4つをピックアップし、4つの提案にしました。こうやって見ても、B案は他の3案のコンセプトを踏襲していて、引力のあるロゴになっていることがわかります。
モックアップってなんだろう?
「こうやって使うんですよ。」という見本のことですね。それを見て、クライアントさんは提案された自分のサービスの未来像にピンとくるかどうかを判断しやすくなります。
例)株式会社 ICC様 ロゴ
色々なノベルティーを作るとこんな感じになりますよ。という提案。
例)ENERGEIAのロゴ
アプリのスプラッシュ画面にするとこんなふうになりますよ。という提案。
例)ENERGEIAのロゴ
サイトで利用するとこんな感じになりますよ。さらに、色もこのようなカラーで組み合わせるとマッチします。という提案。
例)バックパネル
身長160センチの女性が並んで写真を撮ろうとしている場面を再現。
例)等身大パネルのモックアップ
身長160センチの女性が並んで写真を撮ろうとしている場面を再現。
提案の切り口ってどうやって決めたらいいの?
具体的に、コンセプトとモックアップを添えてあげればいいのはわかった。けれど、具体的にどんな提案だと喜ばれるだろうか?
提案の切り口を決める方法の一つをご紹介しましょう。
クライアントさんがどんな人を相手にしたいのか。それによってどんなふうに見られたいのかを決めると、それが提案の切り口になります。
→WORK
さて、ここで一つ簡単なワークをしてみましょう。あなたなら上記の図を見て、「A、B、C」それぞれどう見られたらいいのか想像できますか?正解はありませんので、自由に考えてみましょう。
こちらは小笠原なりの回答例です。
Aの仕事ができる男性が「一緒に仕事をしたい」と思ってくれるにはどんな風に見られたらいいのか。それは、同じように「この人って仕事できるんだろうな。一緒に仕事したらスムーズに大きな仕事ができそうだ!」と思ってもらえることだと考えます。
また、Bは「この人と一緒にイタズラをしたらたのしいだろうな。」と思ってもらえたら、仲間になってくれそうじゃありませんか?
そして、Cは「可愛くて、つい応援したくなってしまうチャーミングさ」があったら、応援してくれそうじゃありませんか?男性のアイドルなどを想像してみると良いでしょう。
そんな風に、「どう見られたいか」と「どんな人を相手にしたいか」をつなげてあげることが、最も良い提案を作るための本質になります。
第2部の「Step 6.デザインの納品」
デザインの納品とは何だろう?
無機質に相手に品物を渡すことだけではなく、ここでも受け取りやすいように「贈り物」のように扱うことで、喜んでもらえるポイントを作ることができます。
逆に、されると困る納品ってなんだろう?
こうならないように注意するだけで、思いやりのある受け取りやすい納品にすることができます。
何を渡す?(納品形態)
だいたいこの4つであることが多いです。
どこで渡す?(納品場所)
最近はクラウドが主流ですね。
納品する時に覚えておきたい8つのチェック項目
ここから先はチェック項目なので、実際に作業をしながら見ていくものになります。
細かいですが、ほんのちょっと気をつけてあげるだけでクライアントさんからの信頼度が高まっていきます。ぜひデザイン作り終わった時にはこれらをチェックしてみてください。
ここまで、色々細かいこと伝えてきたけれど
要は思いやりがあるかどうか。その思いやりをどうやってカタチにするか。今回はそれをお伝えしました。
おわりに
6ヶ月にわたりツキイチでやってきたこの講座も、いよいよ最終回を迎えました。
今回お伝えした「デザインはコミュニケーションでありキャッチボールなんだ。相手の表情を常に思い出しながら作っていこう。」
という言葉の通り、この講座も受け取り手である参加者の皆さんがいてくださって成り立ちました。
参加者として皆さんがいてくださったり、また相談に乗ってくださったりしたおかげで、しっかりと血の通ったコミュニケーションとして6ヶ月もの間、続けることができたのです。
もし皆さんがいらっしゃらなかったら、相手のいない「壁あて」を孤独にやることになり、いつか意味を見失って途中でやめてしまったと思います。
一緒にこの講座を作ってくださった皆様に、心からのお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
このあとは6ヶ月間で撮りためたこの講座の動画を再編集して、コンテンツ化し。それをもとにして、一緒にデザインを作ってくれる仲間を募集する活動に入りたいと思います。
これからもつなげるデザイン研究部をどうぞよろしくお願いいたします。
多謝✨