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人生経験が無いと漫画描けないって人は才能無いだけだとお考えになりますか?

るみこせんせぇきびし〜〜〜

◎「経験」と「才能」

漫画家の中でも「留美子級」はたぶん両手で数えられるかくらいしかいないので、基本的には「天才」の言うことは聞かない方がいいです。だって天才なんだもん。

よく言われる「人生経験」というのは、「自分の人生で経験してきたこと」を意味しません。それだと「神の経験がないから神の漫画が描けない!」「ボク超サイヤ人じゃないし!」になっちゃいます。

なにかというと、「咀嚼力」の話です。噛み砕くのです。飲み込むのです。よく味わって消化吸収してひり出した排泄物がそのひとの「作品」です。

ふつーの人は映画やドラマを観て、本を読んで、凄い漫画に触れて、「それと似た中途半端な何か」を生み出します。そのため、「○○のパクリ」「2番煎じ」といわれます。留美子せんせぇは天才なので、子供の頃に見聞きしたものや触れたもの、感じたことや経験や取り入れたものを脳内熟成させ、るーみっくわーるどを生み出します。同じ体験をしても、同じ本を読んでも、出てくるものが違うのです。コレだから天才ってやつはよぉ。


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きっと天才にはなれないお前たちに告げることがあるとしたら、「人生経験を積め」ということです。その意味は、別に「秘境探検をしろ」「映画のような恋をしろ」ということではありません。日常の機微に触れ、沢山の面白い物語をよく咀嚼し、自分の中の「消化吸収力を高めよ」という話です。

例えばみんな大好き!宮崎駿せんせぇは、それこそ色んな名画や物語からパクりまくってます(と本人が話してます)。ただそのパクり方が独特すぎて、元ネタが本人にしかわからないのです。咀嚼力や消化吸収力が強すぎるのです。

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あと「人生経験を積んだほうがいい」はもう1つ別の理由があって。要は「ネタ切れ」の話ですが、自分の中からだけ生み出し続けると、当然「枯渇」します。だから漫画家には「取材」が必要なのです。はやおせんせぇが口を酸っぱくして「現地に行け」と言うのです。そういやるみこせんせぇ、結構前からなんかマン(ここで文章が途切れているようだ)

るみこせんせぇきびし〜〜〜 ◎「経験」と「才能」 漫画家の中でも「留美子級」はたぶん両手で数えられるかくらいしかいないので、基本的には「天才」の言うことは聞かない方がいいです。だって天才なんだもん。 よく言われる「人生経験」というのは、「自分の人生で経験してきたこと」を意味しません。それだと「神の経験がないから神の漫画が描けない!」「ボク超サイヤ人じゃないし!」になっちゃいます。 なにかというと、「咀嚼力」の話です。噛み砕くのです。飲み込むのです。よく味わって消化吸収してひり出した...
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質問の文章が聞いたことのあるフレーズだったので、高橋留美子という天才に絡めて「表現と咀嚼力」の話をネタっぽく答えました。

漫画などの創作物や天才クリエイターの話はわりと高評価が付きます(ディスらなければ)。あと「きっと○○になれないお前たちに告げる」は【輪るピングドラム】です。
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