納得いかない答えを覆す

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昔の農民は少ない栄養価の食事でどのように重労働をこなしていたのですか?

◎昔の日本人(農民)の食事

奈良時代以降、日本人の食事は米食中心。昔は一体どのくらい食べていたのか。戦国時代の資料では、侍は玄米と麦などを混ぜたものを1日最低6合食べていたとか。これで約3150キロカロリー。多すぎるように思えるが、腹が減っては戦ができない。戦場の運動量から逆算すると6合は最低ラインだろう。

「戦国期の籠城時には1人1日6合以上もの米を用意したとの記録もあります」

一方1日の食事回数も、鎌倉時代の頃より、3食化への兆しが見え始めるようになる。しかし農作業で忙しい時期などは、活動量に応じて5~6食の日もあったといわれている。

糖質制限する現代人を見たらご先祖様は腰を抜かすに違いない。米とは約3000年、砂糖とは数百年の付き合い。日本人と糖質の歴史を振り返ってみよう。

ここで重要なのは、昔の人の主食は「白米ではなく玄米や麦」です。栄養価が全然違うのです。さらに稗(ヒエ)や粟(アワ)、大豆や芋がら等を混ぜて「最強のマクロビ系雑穀ご飯」にします。これと、見た目はしょぼ目のクズ野菜や山菜を沢山入れた「味噌汁」、大根や菜っ葉などの「漬物」、時には川魚や猪・鹿や野鳥の「肉(魚肉)」などです。農作業の休憩中に、よくおにぎり(玄米や麦飯)を食べているシーンもありますよね。ちなみに白米だけ沢山食べて起きた問題が、かの有名な「江戸患い」(脚気)。


(【もののけ姫】のジコ坊が作る具沢山味噌汁)

まぁ侍なら一汁三菜ができてたかもですが、貧乏侍は農民より食えないという話もあるので、実際には1〜3菜くらいでしょうか。

要するに「そこまで栄養価が低くない」です。農民でも侍でも1日中身体を使う職業にとって、「玄米や麦飯をがっつり摂る」食事は合っていたのでしょう。

ちなみに「一日ニ玄米四合ト 味噌(みそ)ト少シノ野菜ヲタベ」で有名なベジタリアン宮沢賢治さんですが、実際は胃腸が弱くてそういう生活に「憧れていた」説があります。

賢治は菜食主義者で雨ニモ―を記した時、すでに病床にあった。4合は、軍医でもあった森鴎外の論文「日本兵食論大意」に影響を受けた可能性があるという。鴎外の論文では〝丈夫な体〟を持つ日本人が1日に食べるコメの平均量が602グラム(約4合)だったという調査結果を紹介。廣瀬氏は、病弱な賢治にとって4合という量は「願望の表明」だったと結論付けている。

今も世代を超えて読み継がれる宮沢賢治(1896~1933年)の世界。特に知られた作品の一つが「雨ニモマケズ」。改めて読んでみると、途中に「一日ニ玄米四合ト味噌(みそ)ト少シノ野菜ヲタベ」とある。...

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◎日本人の寿命、今と昔

平均寿命とは「この年に亡くなった人の平均年齢」ではありません。「0歳児の平均余命」という意味です。(えぇっ!?という声が聞こえてきそう)

(中略)ちなみに一般社団法人北奥多摩薬剤師会でも、「江戸時代の60歳の日本人の平均余命がほぼ14歳」と紹介されています(おそらく「江戸病草紙」からの引用でしょう)。

(中略)というわけで、江戸時代の平均寿命が30代〜40代なのは、新生児・乳児の死亡者数を含んでいるからです。例えば10歳の平均余命となると、長澤先生論文によれば男性52.4歳、女性50.6歳だそうです。

なぜ平均寿命は伸び続けているのか? 日本人の平均寿命が上昇し続けています。 昭和22年には50歳代でしたが、約70年が経過して、平成27年には男性80.75歳、女性86.99歳にまで伸びています。

江戸時代のひとも、10歳まで生きればその後50年はふつうに生きた、つまり昔から寿命は60〜70歳はあったという話。

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世界全体の平均寿命は73.3歳。 そのうち男性が70.8歳、女性が75.9歳となっており、女性の方が約5歳寿命が長い。

世界保健機関(WHO)は2021年の報告書で、2019年時点の世界各国の平均寿命を発表した。本記事は、そのデータを基に世界平均寿命をランキング化し、ランキング上位国と下位国の傾向を解説。諸外国の平均寿命について考察する。

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健康寿命の定義

「健康寿命」は国連世界保健機関(WHO)が提唱した新しい寿命の指標で、平均寿命から健康に問題のある期間を差し引いた期間のことです。“健康に問題のある期間”とは、日常生活が制限されてしまうような「寝たきり」「認知症」といった介護が必要になる期間のことです。

つまり、「平均寿命」から「寝たきり・認知症などの要介護期間」除いた期間、これが健康寿命ということになります。

(中略)2016年の健康寿命は、男性が72.14年、女性が74.79年でした。

健康寿命と平均寿命の違い、伸ばすために必要な基礎知識 | 次世代型電動車椅子 近距離モビリティ-WHILL公式

これから分かることは、

・人類は放っておいても70歳くらいまでは生きる

・日本の平均寿命が伸びたのは「乳幼児がほぼ死ななくなった」「介護が必要な老人が増えた(医学的に強引に生かしている)」

でしょうか。恐らく、江戸時代以前は「寝たきりのおとっつぁんおかっつぁん」はあまり長生きできないでしょうし(夏風邪一発で昇天的な)。だいたい65歳以降90歳くらいまで「元気に歩いて生活」できるかどうかは、そのひとの生命力と胃腸力と健康に対する意識によります。

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――北欧に寝たきり老人はいないんですか?

はい、先進国にはほぼいません。健康のまま日常生活を送れる「健康寿命」が長いのです。生きている間は自由に好きなことのために動き回り、最期は神様に任せる。それが理想的な人生だと考えているのです。

プレジデント誌の好評連載「悩み事の出口」。ライフネット生命の創業者で、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんが、読者の悩みに答えます。今回のお題は「定年後に打ち込めることがなさそう」。出口さんは「一生働き続けて」といいます――。

また、日本は「寝たきり製造機」という話もあります。それをすると「(政府が誇る)平均寿命世界一ィィィが実現できる(健康寿命ではない)」「ベッドに寝かせとけば、生きてる限りその病院に無限にカネが入る(マトリックスかな?)」になるから…とかなんとか。

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回答ですが、「農作業をするための栄養は摂れていた(飢饉は除く)」です。

あと、江戸時代のひとやエスキモーやサバンナの狩猟民の食事を持ってきて「ほら!今と違ってこんな食事だから!」という言説をよく見ますが、江戸時代のひともエスキモーもサバンナの狩猟民もめっちゃ活動的ですから。パソコンの前に1日中座ってないから。そこの生活や生き方を無視して、食事と栄養だけ持ってきてもあまり意味ないよねっていう。

◎昔の日本人(農民)の食事 > 奈良時代以降、日本人の食事は米食中心。昔は一体どのくらい食べていたのか。戦国時代の資料では、侍は玄米と麦などを混ぜたものを1日最低6合食べていたとか。これで約3150キロカロリー。多すぎるように思えるが、腹が減っては戦ができない。戦場の運動量から逆算すると6合は最低ラインだろう。 「戦国期の籠城時には1人1日6合以上もの米を用意したとの記録もあります」 一方1日の食事回数も、鎌倉時代の頃より、3食化への兆しが見え始めるようになる。しかし農作業で忙しい時期など...
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Quoraでは、毎日「おすすめのQ&A」といって(勝手に)AI診断で自分の好きそうな回答をメールで送ってきます。この質問はぼくにリクエストされたものではありませんが、一番評価されていた回答にぼくが納得いかなかった(特に偏った知識へのリンクが気になった)ため、自分なりの回答を書いてみました。

結果ぼくの回答が最高評価。いぇーい(性格悪)

あと、回答の前にあまり関係のない寿命の話や、回答の後に余計な付け足しがありますが、色々調べたり読んだりした中で出てきた「私怨」が込められてます。

さらに、「回答を先に書けや」という話もあります。その辺は好みや時と場合によります。ただ、あまりにも性格が悪い回答や攻撃的な物言いでいると、BNBRというQuoraルールに抵触し、1週間の書き込み制限や最悪アカウント削除もあるようなので、気を付けましょう(自戒を込めて)

意見をぶつけ合うのでなく、高い視点から捉えよう、ということだと思います。 回答や投稿に疑問が生じることは、しばしばあります。コメントで質問することはよいですが、意見がぶつかることもまたよく起きます。 そういう時に、延々と議論を戦わすのでなく、なぜ衝突が起きているのかに視点を変えてみよう、というのが、BNBR の趣旨ではないかと思うようになりました。 * ある人の回答に納得できなかったら、自分の回答を別に書けばよい。 * 意見の食い違いに気付いたら、それについての他の人の意見がわかるような、...
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