「未来が過去を決定し、現在を生成する」。過去が今を決めるのではない。「未来」を置く事によって、過去が意味付けされ、今が決まる（ハイデガー）。「時間は未来から現在・過去に向かって流れています」。多くの人は過去の認識から現在を認識しています。大多数の人は、時間は、「過去→現在→未来」へと流れているという時間因果に囚われています。宇宙の摂理は、そうではなくて、「時間は、「未来→現在→過去」に向かって流れています」。未来が「因」であって、過去が「果」です。多くの人は、「過去→現在→未来」という時間観に洗脳されています。「過去」とは、「過ぎ去ってしまった、変える事のできない出来事」ではありません。過去とは、「その人の記憶の中にある、起こった出来事に対する現在の解釈」に過ぎません。ですから、全く同じ出来事でも、現在や未来から見た評価によって、過去はいくらでも書き換えることが可能で、全く違ったものになるというわけです。現在の認識によっていくらでも形を変える「不確かな」過去を基準にしても、当然正しく現在の状況を分析したり、未来を予見することはできません。だからこそ、未来からの視点が必要です。時間は、「未来」→「現在」、そして、「現在」→「過去」に向かって流れています。

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